紫外線は、日差しの強い夏🏖️だけ降り注いでいると思っている方も多い
のではないでしょうか。しかし、季節によって量は変わりますが、紫外線
は1年中降り注いでいます。気象庁のデータによると、3月から強くなり
始め、6月〜8月が特に強くなります。
　🌞太陽光は、昼間は頭の真上から降り注ぎますが、朝と夕方は斜めの角度から直接目に射し込んできます。通勤時刻でもあるこの時間帯、油断禁物です。
　2018年に参天製薬が「目の紫外線対策」をテ ーマに20～40 代の女性 500 名にアンケート調査を行いました。
「普段、紫外線を気にしている部位」を聞くと、顔 99％、体 57％に続き、
目 38％と約 4 割が回答しました。しかし、「具体的な紫外線対策をしている部位」としては、顔 91％、体 52％に対して、目という回答は 14％と低いものでした。
　目の日焼け は、肌の日焼けの一因になる事が、研究でわかっています。
目に強い紫外線が入ると、それを察知した脳は防御反応を示し、体内に
メラニン色素を作るように命令を出します。メラニン色素は、紫外線が皮膚の細胞破壊などを防ぐために生成されるものですが、過剰に生成されてしまうとシミ・そばかすの原因になることがあります。顔や体の紫外線対策を頑張っていても、目を無防備にさらしているとせっかくの努力が台無しになってしまうわけです。
　日本人は欧米人の 約 1.7 倍の紫外線を浴びていると言われています。
彫りの深い欧米人と比べて、 そうでない日本人は、さまざまな角度から光が侵入しやすい為に、角膜ダメージを受けやすいのです。
　また日本人は、瞳の光彩の色が濃いため、欧米人と比べて眩しさを感じにくく、眩しさをあまり感じていなくても紫外線を浴びている可能性があります。さらに紫外線により活性酸素は過剰に発生して、角膜がダメージを受けて、充血やヒリつく痛みの原因になったり、視界がゆがんだり、視野が部分的に暗く欠損したりする「加齢黄斑変性（かれいおうはんへんせ い）」、
白目の部分が隆起、黄色く変色する「瞼裂斑（けんれつはん）」、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下す る「白内障」などは、紫外線によるダメージが蓄積して起こる病気と言えます。
　🌞紫外線の影響を防ぐには、紫外線に直接目をさらさないことが大切で、UV カットが施されたサングラス🕶️が第一です。
サングラスやメガネは単独で使っても有効ですが、どうしても側面の隙間から紫外線が入り込みます。なるべくツルが太いもの、レンズの大きいもの、ゴーグルに近い顔にフィットした形のものを選び、できれば帽子も併用するのが望ましいと言えます。
　サングラスは色の濃いレンズを選びがちですが、視界が暗くなると瞳孔が開き、レンズと顔面の隙間から入る紫外線が目の奥に届いてしまうので、外側から目が見えるくらい薄い色のレンズ👓がおすすめです。
　充血していたり、違和感を感じた時は、しばらく目を閉じて冷たいタオルなどをあてて冷やすのもおすすめです。コンタクトレンズは目にとって異物になるため、着用している場合は外して眼鏡にするのがおすすめです。
　📌角膜ダメージを修復する機能のある目薬で、適切にケアをすることも
ポイントです。
目に働く成分としては、①角膜の組織代謝を促進してダメー ジ修復をうながす活性型ビタミンB2、②角膜に潤いを与えて保護するコンドロイチン硫酸、③眼の炎症を鎮めるグリチルリチン酸、④傷ついた組織の回復を助ける硫酸亜鉛など様々な成分が含まれたものがあります。
　📌市販の目薬類
🟠参天製薬
　サンテ メディカルガード EX ➡ 活性型ビタミンB2、コンドロイチン硫酸を配合。
🟢佐藤製薬
ノアールＵＶ ➡ ビタミンB2、ビタミンＥ、眼粘膜の炎症を抑えるイプシロン‐アミノカプロン酸を配合。
🔵ゼリア新薬
　ビュークリアクール ➡ 目の炎症を抑える硫酸亜鉛配合で、紫外線を浴びた目を健やかに整える効果。
🔴ライオン
スマイル40メディクリアDX ➡ 生薬由来の炎症を抑える成分ベルベリンとグリチルリチン酸を配合。
🟡ロート製薬
・ジープロd ➡ ピント調節筋の疲労改善成分ネオスチグミン、コンドロイチン硫酸を配合。
・ロートジーb ➡ 紫外線による炎症を抑える硫酸亜鉛を配合。

　この他、日常の食事では栄養バランスの取れた食事を心掛け、次に示す
成分も意識して摂取する様にしましょう🎶
🔸抗酸化作用で知られる栄養素ルテインの多い ➡🥦ブロッコリー、🥬ほうれん草などの緑黄色野菜
🔸目のビタミンで、眼精疲労に働くビタミンAが多い ➡ レバーやウナギ、🥚卵など
🔸メラニン生成を抑制するリコピンが多い ➡ 🍉すいか、🍅トマト、あんず、🥭マンゴー、パパイア、ピンクグレープフルーツ、グァバなど。
すいかとあんずにはビタミンAも豊富。