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【書評】『行政法解釈の技法』弘文堂

久々に新作記事です。

今回はこちら!

 行政法のサクハシで有名な橋本先生の弘文堂の連載を中心に、カエデ本・ガールシリーズの大島先生(@babel0101)と「憲法の流儀」の伊藤たける先生(@itotakeru)による行政法の書籍。

 本書は、論点解説集であり、問題演習の基礎的な部分の解説であり、予備試験の過去問集でもある本書。基本書・演習書のどこで?区分けするべきか個人的にはわかりません!本書は行政法の入門講義を聞いたり、基本書を読んだ後に、最初に読むべき書籍です。

 行政法は、概念概念した部分を教科書等で勉強する一方、判例は個別法の具体的事情によるものであるため、抽象⇔具体の行き来が難しいです。そのため、論文問題を書くときに、どの程度の抽象的な法律論を考えるべきか?逆に、問題文の事情から法律論を導けるのかというあたりが難しいです。

 本書では、第一部に基礎的な知識や事例問題の考え方が書いてあります(大島先生の担当)。次の第二部で、論点解説があり判例等の事案と概念のつながりを説明してくれます(橋本先生の担当)。最後の第三部は、令和4年までの予備試験論文式試験の問題を題材に実際に第一部・第二部の概念をどう使うか?を試せます。また、第三部には問題の解説だけでなく答案例がついています!最近答案例がついている書籍は多いですが、この部分は、行政法の大家の先生方の目の入った非常にしっかりした答案です。この答案を書くにはどうすればいいのか?を目標に勉強ができる本です!

 以上のような理由から、本書は類書がない行政法の受験勉強においてスタンダードな本といえます!

要するに買うべし!

なお、BEXAで以下のような講義もあるようです。

その他関係書籍一覧

※たくさんあるのでこの辺で!

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