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vol.032|君へ最後に贈る手紙

拝啓


この手紙が君の手元に届くことはないかもしれないと思っています。

だけど、君の目に止まるかもしれないという少しの希望を持ってここに綴ります。君へ最後に贈る手紙。

君とのことは私にとってとても大切な想い出です。

今でも君と巡った場所へ行くと君と過ごした時間、君との会話、全てが昨日のことのように鮮明に思い出されます。

だけど、君とはうまくいかなかった。

私が、君に嫌われてもいいという覚悟を持てず、君と向き合うことをしなかったから。

私は君にどう思われているかということばかりを考えて過ごしていました。君はそんな状況に疲れていたのでしょう。

だから、そんなことを考えなくても楽しめる相手を見つけて、楽しく過ごしていたのでしょう。

あの時の私もまだまだ子供でした。

でも最近、君がその大好きだった人に別れを告げられたことを知りました。

大好きな人に別れを告げられるのはとても辛いことです。

当時の君を見た人は、今にも自殺しそうだったと言っていたと聞きました。

それだけ精神的に追い詰められていたのでしょう。

でも話せる相手がいなかった。

話せると思っていた相手はもう君の前から立ち去ろうとしていた。


私は君とはもう戻れない。戻らないと決めたから。

でも、私はいつまでもここにいます。

私が君の話せる相手であった事実は変わらないと思うから。

私は人を嫌いになったりはしない。

ましてや、君は私にとってとても大切な人。

それは友達や彼氏彼女とはまた別の大切さ。

私は最後、君にこう言いました。

ずっと、待っている

と。



君からの連絡が来ることを待つことはしないけど、君が私を必要としてくれるなら、私はいつでも君の力になりたいと思う。

それは、君が私にしてきてくれたことだから。

君は、君が思っているほど強くない。

たまには頼ることを覚えたほうがいい。


君のことを大切に想っている
りーのすけより
15.06.19


追伸。
あなたにとって心を開いて頼れる人が一人でもいるなら、、

何よりも、あなたの幸せを願っています。

なんて、自分勝手なのかな。
24.06.19



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