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#28 何度でも見返したい大好きな映画/及川恵子

幸せになりたいんです

すごく当たり前なことを言いますけど、

映画っていいよね。

そしてさらに当たり前なことを言いますけど、
映画を観にいく時のワクワク感も、映画そのものも、映画を観る時間も、映画を観たあとに感じる感情も、頭の中が感想でグルグルするあの感じも、そのあとずっと続く余韻も、全部ひっくるめて、いいよね。

ちなみに私は今年、「週に1度は映画を観る」という目標を立てました。
早速つまずき気味な現状には少々目をつぶっておくとして、毎週映画を観ることで生活の中でひと息つけるタイミングができたことがうれしい。
自分をオンにもオフにもできる時間があることが、つい仕事ばかりに時間を割いてしまう自分の生活にちょうどよくフィットしているのもうれしいところです。

しかしよく考えてみると、週に1度映画を観ても、1年で50本ちょっとしか観られないんですよね…。
ああ悔しい。
ちなみに私のFilmarksには、これから観たい映画が328本も記録されております…。わー。

こうして観たい映画が尽きないのですが、どうしても何度も観てしまいたくなる映画があります。
それが、みんな大好き「アバウト・タイム  -愛おしい時間について-」です。
(ベタベタのベタでごめんなさい)

とにかく何度だって、この映画を観たあとのとてつもない「多幸感」に浸りたくなる。
つらい時、私はいつもこの映画を見返します。

(ああー。。もうこのポスター?画像を観ただけで幸せ…)

イギリス南西部に住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに!なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと…。そして、本当の愛とは、幸せとは何なのかを知る。同時に、ティムと時間の旅をともにする私たちも、愛と幸せの本質を実感することになる。

あらすじの最後に「ティムと時間の旅をともにする私たちも、愛と幸せの本質を実感することになる」と書いてありますが、本当にその通り。
愛と幸せについて新しい視点と今まで思いもしなかった考え方を教えてくれるだけじゃなく、毎日が変わって見えてくる。いつもの風景が違って見える。
そして、「私は今を選んで生きているんだなあ」と今の生活に自信と強さが加わります。

「愛だ幸せだ」と語ることは少々恥ずかしさが伴いますが、それでもこの映画を観たあとだけは、思う存分そのありがたみに溺れたくなります。

それに、レイチェル・マクアダムスが演じたメアリーの可愛さも何度だって観たい。
最初に登場した時、あまりにも可愛すぎて泣きそうになったくらい。
「え、そんなことで泣く!?」って自分でも驚いちゃった。

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映画の中で、主人公・ティムのお母さんから
「なんてまあ、あなた可愛いんでしょう」
と言われて、メアリーが
 「そんなことないです。マスカラをいっぱいつけて口紅を塗っただけです
と返すセリフがあるんですが、言葉選びすらもう可愛い…。

佇まいも、選ぶ服も、言葉も、とてつもなくキュート。
「そんなメアリーの可愛さをもう一度眺めたい…!」
というのも、この映画に何度も立ち戻ってしまう理由かもしれません。

ちなみに、この映画をつくったリチャード・カーティス監督の「ラブ・アクチュアリー」も、クリスマスの時期になると何度も見返しています。
セリフも次に来るシーンも全部覚えてる。
でも、何回観たって登場人物たちが本当にかわいい。

こちらも、一生大切にしたいと思える映画です。

及川恵子