【読書】想田和弘「なぜ僕は瞑想するのか ヴィパッサナー瞑想体験記」

想田和弘さんの「なぜ僕は瞑想するのか」という本を読んだ。瞑想合宿の間についての記述、その直後についての記述、それらを踏まえた考察などが描かれている。自分の感覚を観察することに努めるというのはメタ認知と近いように思われたが、メタ認知が頭に基づくものであるとするならば、瞑想は身体に基づくもの、言ってみれば身体的なメタ認知であるように思われた。瞑想中についての記述は身体的なものであっただけに、瞑想を踏まえた考察が頭脳的になっているのは残念。瞑想を通じて穏やかな心を手に入れることができたという記述を踏まえて、彼のツイッターを見るととても穏やかには見えず、やはり時がすぎるとこの合宿直後と大きく変化するのだろうなとも思わされた。

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