【読書】マーティン・ラヴァリオン「貧困の経済学 下」

マーティン・ラヴァリオンの「貧困の経済学 下」 を読んだ。自分は読みかけた本を途中でやめることはしない方針なのであるが、この本に限っては途中で読むのをやめたくなるほど難しかった。ランダム化比較試験など様々な研究に対する問題点が指摘されていたように思えるが、結局何が言いたかったのかが分からなかった。経済学について詳しく知っている人であれば理解できるのだろうが、初心者以下の自分が読むべき本ではなかった。

また、この本は訳が今ひとつであるように思われた。具体的には、読点の位置が奇妙でリズムよく読むことができなかった。「明日は晴れだということを予想する」と書けば良いところを、「明日は晴れだ、ということを予想する」という形で間に読点をはさみリズムを狂わしてくる。読点がない文章の硬さは味わってきたが、こうした読点の使い方による戸惑いは初めて味わう経験であった。

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