【読書】恩田陸「黒と茶の幻想 (上)」

恩田陸の本「黒と茶の幻想 (上)」を読んだ。

上巻までしか読んでいないが、今の所、友人4人組が屋久島(っぽい場所)に行って山歩きをしながら、それぞれにとってのミステリーを話し合って解決していくというストーリーである。

例えば、登場人物の1人が紫陽花を見ると怖い気持ちになるのだけれども、それは一体なんでなんだろう、といったことを話し合いながら解決する。そう言えばあの人の家に紫陽花あったよね、とか、紫陽花の近くでよく話してた人がいたよね、とか、そういうエピソードをつなぎあわせて、納得可能な答えにたどりついていく。

内容は全く異なるが、この構造は夜のピクニックと同じように思われた。夜のピクニックも要は、学生がしゃべりながら歩くという物語である(ものすごくあっさりとしたまとめ方ですが、中身はとてもおもしろかったです)。本作もしゃべりながら旅行するという構造であり、その点は似ている。

今の所、面白く読んでいる。下巻に期待である。

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