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ただ、一緒にご飯を食べる幸せ

我が家はテーブルで、椅子に座ってご飯を食べている。
私の横には2歳の娘、夫の横には7歳の息子が座る。
基本的にはこの形なのだが、最近は娘が「あにちゃの横に座る」というので、息子の横に座ることもある。

先日、思いがけず、私が息子と娘と対面する形に座ることになった。
どーんと目の前に子どもたち。
今までは横で見ていたので、景色が違う。

息子はおにぎりが好きで、毎回握ってやる。
食べるときのひとくちの、なんと大きいこと。
美味しそうに食べるなぁ。
私も食べたくなって、自分用にも握ってしまったくらい。

2歳の娘は、スプーンとフォークを使うのが本当に上手になった。
ご飯茶碗を持って、一生懸命食べている。
ただ、ひたすらに可愛い。
たまに私と目が合うと、ニコッとしてくれる。
たまらない。


嬉しくなって、横に座っている夫に
「いいなぁ。この景色。子どもたちを目の前にご飯食べるのもいいなぁ。」
と思ったままを伝えた。

「おこちゃまカフェやね。」
”ねこカフェ”のように言う夫。

「いやいや。自分の子どもやから見れるんやって。他の子にはごめんやけど、そんな興味ないわ。」
「そしたら、ケン&ミィカフェやね」

あぁ、幸せだなぁと思う。
ただ、ご飯を食べてるだけだけど。
ただ、子どもたちを見てご飯を食べてるだけ。
それだけのことだけど、とても幸せに思う。


子どもを持つようになって、しみじみと「幸せだなぁ」という瞬間が増えた。
家族が増えることは、人生に彩りをもたらす…というようなことはよく聞くが、本当にそうだなぁと思う。

もちろん、子どもを持つようになって悩みも増えたし、イライラすることだって増えた。良いことばっかりでもない。

でも、ふとした瞬間に「幸せだなぁ」と噛みしめられることがまた、「幸せだなぁ」と思う。

休みの日の朝、みんなで布団の中でごろごろしているとき。
小さな手をつないで、近所を歩いているとき。
各々が好きな本を、同じ空間で読みふけっているとき。
夜、子どもたちの寝ている姿を夫と覗くとき。

その一瞬一瞬を、ただただ大事にしたいなぁと思う。

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