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母子家庭一人っ子で良かったと思う話

人の性格は○○歳までに決まる

こう言った文言をよく目にする。私は興味がないのでそれが何歳なのか、嘘なのか真実なのかはよくは知らないが、母子家庭に育った事が自分の趣味には大いに影響したと思っている。

野球観戦を好きな人が、全く1から野球を見つけてきて、その後、共通の話題を話せる人もいなく孤独に一人で応援し続ける。なんて事はこの日本において起きることはないだろう。
大体は父親や兄、周りの友達やメディアの影響がある。
母子家庭の私はまず父親の影響を受ける事はなかったし、一人っ子なので兄や姉などの影響も受けなかった。
これがかなり趣味への影響が大きかったと思う。
そのお陰で、私は野球やサッカーなど球技の類い、車、バイク、パチンコ、性風俗、長渕剛、矢沢永吉などの一般男性が好んでいる様な趣味がない。

とは言っても、私は別段、人と違った趣味があるわけでもなく、男っぽい趣味も多くて、格闘技観戦は好きだし、なんなら高校時代は柔道部に所属していた程だ。
ただ、これは自分の中から自然に出てきた趣向である。誰からも影響を受けていない。
他にもヘビーメタルやホラー映画、香港映画なども大好きだが、こう言ったものも自分で見つけてきて、自分で追及していった。
何が言いたいかというと、父親や兄弟の影響を受けずに、自分らしい趣味を見つけられた事が母子家庭で良かったと思うことの一つだ。

次に母子家庭で良かったことは、キャラが立つし、話の引き出しが増えた事だ。
これは女手一つで苦労して息子を育てていた母親には申し訳ないが、もう「話のネタ」だと思っていた。
母子家庭真っ只中でも、素晴らしい母親に育てられたお陰で、別に辛かったりしんどかったりと感じた事もなかったので「これは自分のキャラだな」くらいにしか思ってなかったし、成長してからも「自分の事を語る際の引き出しが、他の人よりも多くてラッキー♪」位にしか思っていない。
正にこの記事で書いてある事がそれだ。

最後に母子家庭で良かったことは、趣味の項と被るかも知れないが、男性らしい振る舞いや考え方に陥らなかった事だ。
日本では、やはりどうしても日常的に女性軽視的な男性の振舞いが多く、それが普通になりがちだが、父親がいないことで女性目線からも物事が見れるようになったことも大きい。

文化的な趣味と男女平等の感覚を併せ持つようなタイプの父親がいれば、母子家庭でなくても今の自分のような人間になっていたかも知れないが、実父は粗暴な男だったので一緒に生活をしていたら悪影響ばかりだったと思う。
ちなみに人生で初めて見たマウントポジションは、第1回UFCのホイス・グレイシーの試合ではなく、母親に暴力を振るう父親を見た時だ。
この話はたまに笑いを取ろうと思って友人にするのだが、皆、一様にリアクションを取りづらそうな顔をする。

どうやら、笑いの感覚は母子家庭に育ったからといって特に磨かれるわけではないようだ。

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