ワンちゃんの歯について愛玩動物看護師がおもうこと

トリミングサロンリリエです🌿

本日は11月8日(いい歯の日)ということで、ワンちゃんの歯についてお話しようと思います。

パピーの時に動物病院でワクチン接種やフィラリア予防についてお話を聞いたと思いますが、ワクチン、寄生虫予防と同じくらい大事な事として「子犬の時からの歯磨きトレーニング」があげられます。

犬の歯周病とは、、、


歯茎が赤く腫れる歯肉炎からはじまり、口腔内細菌が歯と歯茎の間(歯周ポケット)から入り込み歯の根元(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。
骨が溶けてしまうと顎の骨折や口から鼻に貫通して鼻から膿が出たりくしゃみの原因などになります。
ワンちゃんは人のような虫歯にはなりにく、歯垢(プラーク)からなる歯石がつきやすいとされていて3歳以上ではおよそ8割が歯周病であるといわれています。

症状

・口臭
・歯茎の腫れ、赤み
・おもちゃなどに血がつく
・よだれの量が増えたり食欲低下(痛みを伴うため)
・歯がグラつく、抜ける

ではどうやって予防していくか、、、
それはずばり!

日頃からの歯磨き


です!

ですが、いざ歯肉炎や歯周病になってから歯磨きをしようとすると殆どの場合が痛みを伴うため
歯磨きができないと思います。
そうならないためにも子犬の時からの
歯磨きトレーニングや
口周りを触るトレーニングを
して慣れさせていく必要があります。

そして日頃から歯磨きをしておくと歯石付着の予防になり、口臭や歯周病の予防につながっていきます。
また子犬の時にまれに乳歯が抜けない(乳歯遺残)場合、歯並びが悪くなったりして歯石がつきやすくなるため乳歯が残っている場合は動物病院で乳歯の抜歯をしてもらいましょう。

もし歯石がついてしまったら

麻酔をかけて歯石除去(歯科処置)になるため、まずはかかりつけの獣医師に相談しましょう。

⚠ここで注意していただきたいことがあります。
それは最近見かけられる「無麻酔歯石除去」です
これは、本来麻酔をかけて行う獣医療を無麻酔で行う危険な行為になります。
歯石除去はハンドスケーラー(歯科処置で使う鋭利な器具)で歯石を削るため痛みを伴います。
痛がる動物を押さえつけて行うので思わぬ怪我や恐怖でトラウマ(PTSD)になってしまい、処置後から口周りを触らせてくれなくなったり歯磨きが出来なくなるケースを耳にします。
なかには獣医師免許を持ってない人が行っている店もあり、下顎の骨折や死亡例等も出ています。

大切な歯を守るためにも
日頃からの歯磨き

動物病院での定期的な歯石のチェック
をしていきましょう。

また、歯科について定期的に詳しく観察してもらいたい飼い主様には、歯科専門の資格を持つ獣医師のいる動物病院をお勧めします。
調べるときには
「〇〇都道府県 日本小動物歯科研究会」

等で検索すると信頼のできる獣医師さんが見つかるかと思います。


また、当店でも歯ブラシで行う歯磨きのレクチャー、歯ブラシのセレクトなども行っております✨
デンタルケアに関することが気になるけど、何から手を付けていいかわからない…など
気になる事がありましたらなんでもご質問ください✨

長文になりましたが、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
サロンワークの合間でのマイペース更新ですが、次回の投稿も楽しみに待っていていただけると励みになります!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?