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【映画鑑賞】『マーベルズ』観ました。

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『マーベルズ』のポストカードを見つめてまだにやにやしている、黒木りりあです。

映画『マーベルズ』、ついに公開されましたね。
私はなんとか初日に鑑賞することができ、無事に特典のポストカードもGETすることができました!可愛すぎて今でもにやけてしまいます。早くまた観たいなぁ、と思うほどに楽しませていただきました。


映画『マーベルズ』とは?

『マーベルズ』はアメリカのマーベル社から発行されたコミックスに登場する3人のスーパーヒーロー、キャプテン・アメリカとミズ・マーベル、そしてモニカ・ランボーが活躍する映画作品です。
2008年に公開された『アイアンマン』を皮切りに展開されているマーベル・コミックスの実写シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)作品の最新作で、映画作品としては33作品目にあたります。
映画としては2019年に公開された『キャプテン・マーベル』の続編という位置づけですが、実質的には定額動画配信サービス「Disney+」で配信されている『ミズ・マーベル』と『ワンダヴィジョン』の続編ともなっています。

『マーベルズ』あらすじ

新たにクリー人を統率するダー・ベンは、探し求めていたバングルをある星で見つける。しかし、バングルは対であるあるはずなのに、一つしか見つからない。バングルの相方を所持しているのは、そこから遥か遠くの地球・ニュージャージーに住む少女、カマラ・カーンだった。
祖母から受け継いだバングルを嵌めたことで光を固体化するパワーが発現したカマラは、その力を使って人々を守るスーパーヒーローとして活動していた。彼女は憧れのヒーローにあやかって自らを「ミズ・マーベル」と名乗っていた。

そんなカマラの憧れ、「キャプテン・マーベル」ことキャロル・ダンヴァースは、宇宙で孤独に任務に励んでいた。元々は地球人だったもののあることをきっかけにスーパーパワーを得たと同時に記憶を失った彼女は、クリー人と因縁を抱えている。友人でありS.A.B.E.R.を率いるニック・フューリーからジャンプポイントの異常について知らされたキャロルは、現場に急行する。

S.A.B.E.R.のエージェントであるモニカ・ランボーは、キャロルの親友だったマリア・ランボーの娘だ。別組織のエージェントだった頃にスカーレット・ウィッチの事件に関わったことをきっかけに、特殊な力を得た彼女は、幼い頃からキャロルを慕っていた。サノスのせいで失った5年の間に、彼女の母は癌で亡くなった。フューリーからキャロルと同じ事象の担当を任されるが、現場にたどり着く前に不思議なものを目にする。

モニカが不思議な光に触れた瞬間と時を同じくして、キャロルも不思議な光に触れようとする。その瞬間、カマラのバングルがおかしな光を放ち始め、突如3人の居場所が入れ替わってしまう。
どうやら、同時に力を使うことで入れ替わってしまうらしいと結論付けたキャロルたち。本来ならば単独行動を好むキャロルだったが、ダー・ベンのもくろみを阻止すべく、仕方なくカマラとモニカと共に、協力することになるのだが…。

最強ガールズトリオ結成!

2019年に公開された『キャプテン・マーベル』の待望の続編。前作が好きな私としてはキャプテン・マーベルの続編をずっと待ち望んでいたのですが、そこに私の大好きなミズ・マーベルが加わるということで、より期待に期待を膨らませていた本作。本当に様々なエンターテイメント要素が組み込まれていて、観ていてとても楽しい作品に仕上がっていました!

本作の魅力は、やはりなんといってもミズ・マーベルことカマラ・カーンの存在。映画では初登場な彼女が素晴らしい存在感を放っています。もともとヒーローに憧れていたカマラなので、正義感に溢れていてヒーロー要素は抜群。パワーの使いこなし方を日夜練習している成果は漏れ無く本作で発揮されている。そしてなんといっても、人に媚びないけれども人懐っこく、どこか神経が図太い絶妙なバランスのキャラクター。スパイダーマンことピーター・パーカーと同じ匂いのする彼女が本当に良いエッセンスとなって作品をまとめ、引っ張りあげています。
演じるイマン・ヴェラーニは本作がスクリーンデビュー。というか、そもそもドラマ版『ミズ・マーベル』ですら役者デビューな彼女。初とは思えない堂々とした存在感は圧巻です。

そんな彼女に振り回されつつも、なんだかんだ見捨てられないキャロル。マーベル内でも圧倒的な強さを誇る彼女は、力が圧倒的すぎるがためにアクションシーンで活躍しづらいという難点がありましたが、今回は力を使うと入れ替わる、という設定でその力を発揮しすぎない工夫がなされていました。
『キャプテン・マーベル』時には、彼女自身の記憶や人間性が失われていた分、本作では彼女の人間らしい部分によりスポットが当たるように。今までよりもキャロルのことを知ることが出来たのは嬉しい反面、もっと長い時間をかけて彼女のことを知りたいな、といえ気持ちも残りました。
『アベンシャーズ: エンドゲーム』にもキャプテン・マーベルは登場していましたが、時系列や公開順とは異なって『キャプテン・マーベル』の方が後に撮影されたこともあり、『アベンシャーズ: エンドゲーム』時にはまだキャロルの役作りやコンセプト作りは完成していませんでした。そのため、どことなくキャラクター作りに一貫性がない部分があります。『マーベルズ』ではそれを改善するようになっていますが、少し物足りないようにも感じました。要は、「キャロルをもっとみたいから続編を作って欲しい」だけですが…。
今回も素晴らしい演技を見せてくれたブリー・ラーソンに、いかに彼女の演じるキャプテン・マーベルが支持されているか、伝わると良いのですけれど…。

モニカ・ランボーは『ワンダヴィジョン』以来の出演。ハイテンション系なカマラ、エネルギッシュ系なキャロルに挟まれ、冷静に事を進める姿はまさにキャプテンでした。落ち着いた感じがとても良くて、それでいてまだパワーに慣れていない部分に人間味が溢れていて、素敵なキャラクターだな、と思いました。
『ワンダヴィジョン』でのブリップ後のシーンは本当に衝撃で、演じるテヨナ・パリスの演技に非常に引き込まれたのですが、今回もマリアの話をしていた場面で心をグッと掴まれました。キャロルとカマラの間に挟まれてま さに次女ポジションなモニカ、魅力的でした。スーパーヒーローとしてのモニカも素敵なので、早くヒーロー名がついて欲しいです。

この3人を相手するダー・ベンはゾウイ・アシュトンが演じていました。コミックスでは男性のキャラクターを映画では女性のキャラクターとして演じていました。だからなのか、キャラクターの作り上げかたが物凄い。どれだけの研究を重ねたのだろう、と映画を観て思っていましたが、パンフレットを読んでみると想像を越える作り込みかたで、驚きました。スゴい女優さんです。
プライベートでは、MCUではロキ役でお馴染みの俳優トム・ヒドルストンがパートナー。お子さんもいらっしゃいます。だからか、ロキを連想させるシーンが作中に登場して思わず微笑んでしまいました。
そんな作り込みに反して、少し残念に感じるシーンも。バングルをめぐるシーンでのカットや動きが、サノスとガントレットをめぐる場面や、『ワンダーウーマン』に登場するアクションに似ているな、と思う場面が散見されたように思い、折角作り上げたキャラクターなのにな、と思ってしまいました。

監督をはじめ、女性陣の力が結集されて作られた本作。とても素晴らしいエンターテイメント作品だったと思います!

未履修者アンフレンドリー作品?

『マーベルズ』とても楽しめるエンターテイメント作品であることは間違いありません。ただ、MCUをはじめとしたマーベル作品を親しんでいない人には、少し観づらいかもしれないな、とも思いました。

割りと作品の冒頭に情報が多いのですが、登場キャラクターのこれまでを知らないで観ると、情報量が多くて厳しい人もいるかな、と感じました。前作である『キャプテン・マーベル』を観ていないと分かりづらいのは勿論なのですが、やはり『ミズ・マーベル』を観ていないと冒頭は理解が追い付きづらいかもしれません。
反対に、『ワンダヴィジョン』は観ていなくてもそこまでしんどくはならないのかな、と思いました。また、本作はキーマンとしてニック・フューリーが登場しますが、『シークレット・インベージョン』をはじめとしたフューリー関連作を観ていなくても、大きな分かりづらさは無いかなと感じました。まあ、どれも観ているにこしたことはないですが…。

MCUは複数の単独作品で一つの世界観を共有しています。そのため、他の作品をある程度知っていないと楽しめないシーンというのは必ずいくつか出てきます。この他の作品にはMCU作品に限らず、マーベル・コミックやMCU以外のマーベルコミックの実写作品など幅広い作品が含まれます。
『マーベルズ』にもそのような場面がいくつも登場するので、それら全てを楽しもうとすると網羅しなければいけない範囲は広めな作品だと感じました。
ただ、何度も繰り返す通り、本作は良質なエンターテイメント作品として仕上がっているので、頭を空っぽにして楽しめる部分もたくさんあり、本作のみを単体で鑑賞しても特に後半は十分に楽しめるのではないかな、と思いました。

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