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さらば掲げろ!ピースサイン!

「家族のことを整理したい」と、私のことを男の子時代から知るおじに伝えると、「明日行くか?」と物凄い心配をされました。たぶん死ぬ一歩手前くらいで思われたのだと思う。私が過去に色々トラブった(スーパー省略)ことを知っているおじだからこその想像だろうと思います。「大丈夫、死なないから。ただ知っておいてほしいことがあるだけだよ」と、努めて丁寧に、情緒が伝わるように言いました。

家族と絶縁した流れをおじはきちんと知らなかったので、レジュメに従い説明しました。文字で説明する方が得意なのでレジュメなんかを作ってしまいました。説明口調の文字に起こすと、くだらない家族のすれ違いのように感じられて、少し虚しくなりました。

私の説明を聞き終わったおじは「お前はたしかに育てにくかっただろうよ」と、私を一刀両断しました。介錯の必要なし。首筋に一閃、私は即死でした。デリカシーのなさはきょうだいでそっくりです。母もノンデリカシーですが、この人もなかなかノンデリ。でも、なんでしょうか。不思議と腹は立ちませんでした。私自身も自分と付き合うのって大変だなぁって思っていましたので。続けておじは「でも、育てにくいと感じさせないように育てないとだめだったろうな。ましてや言うのはだめだったな」と言いました。少しフォロー。

「それでお前はどうしたい」とストレートに聞くのがおじのスタイル。これだけ親から酷いことをされた説明をしても、おじは「辛かったね」の一言もないので、もういっそ清々しいほどにメントール。「お前もう親切ってしまえばいいよ」とおじ。私も同意しました。ただおじには、絶縁している事情を知っていてほしかったのです。

結果的にはとてもスッキリしました。物言いは乱暴なおじですが、信頼できる大人なので、言ってよかったなぁという思いです。
まだ少しだけ積み残しはありますが、身内に堂々と絶縁すると伝えられてよかった。

「さらば掲げろ、ピースサイン」
そんな気持ち。

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