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今でも思い出すと苦しくて辛くなるのは13歳の夏
これから3ヶ月もの楽しい夏休み☆彡
となるはずがお先真っ暗と感じて心を閉ざした出来事があった

その夏から1年遡り、小学6年生の夏
父親の海外転勤で渡米したのはその頃だった

アルファベットも完全には書けていない
そんな状態で海外生活が始まり、9月には英語ゼロで現地校に通い始めた

当然ながら、何言ってるのか分からない
教科書みても文字が羅列しているだけにしか見えない

現地校がある学区には、英語が母国語ではない生徒たちが通うクラス
「Bilingualクラス」があった

通常通う学校ではなく、別の学校での開講だったため
対象の生徒がスクールバスに乗り込み移動

午前中は、そのクラスを別の学校で受けていた

英語を強化するのかと思いきや、実際には、英語は1時間のみ
周りは、インド人、中国人、韓国人、スペイン人、メキシコ人、
日本人などなど多国籍

英語のレッスンは同等のレベルの人が集まって受けるけど
それ以外は、母国語が同じ人で集まってグループが分かれた感じで
社会、理科などを学ぶ

日本人の先生が社会、理科などを見てくれる
9割がた日本語で英語に触れる時間は・・・

I go school.
Me want pen.

そんな感じの文章を書いてたような気がする
いや、単語の順番もごちゃごちゃだったかな・・・

こんな感じで午前中の授業は終了
またスクールバスで、所属校へ戻る

午後からは、所属校での授業
算数、国語、体育、工作など

算数は、確か足し算・引き算
計算式だとサクサクっと解けて簡単

しかし、文章問題は質問内容が、ちんぷんかんぷん
"There are three apples and two oranges in the basket.
How many fruits are in the basket?"
(カゴの中にりんごが3個、オレンジが2個あります。
 カゴの中には果物が何個あるでしょう?)

今、考えれば「3+2=5」ね…と思うのだけど、当時は「????」
数字もよくわかってないし、文章も読めない。
当然、「5」という答えも導き出せない。

国語(Language Arts=英語の授業)は、
何をすれば良いのかも分からない
周りに迷惑をかけている・・・と苦痛しかなかった
その心とは裏腹に、ただニコニコして授業を受けていただけ

成績が良くないことは理解していた
特に国語にいたっては「F」かな・・・
と覚悟もしていた。

【参考】
アメリカの成績の付け方は・・・
「A・B・C・D・F」で「A+」が最上級で「5+」なイメージ
「F」が「限りなく0に近い 1」で落第点

※画像:World Education Servicesより
https://wenr.wes.org/2018/06/education-in-the-united-states-of-america


成績表を


成績表を受け取り確認したら
ほとんどが「C」で「可」(日本の「3」くらい?)

国語は想定外の文字
「Nなんちゃら」と書いてあった記憶がある

それが何なのか?
得体の知れない文字

成績表の裏面を見たら・・・
「Not able to evaluate」(評価できません)
そんな言葉が書いてあった記憶しかない

評価できない・・・って
完全否定・・・?

愕然としたし、もう作り笑いするしかできない
ははは・・・って感じで振舞ってた気がする
本心は、愕然として生きた心地もしてなかったけれども・・・

そんな姿、気持ち誰にも見せられない・・・
と、笑いながら
「何これ?えーーー、分からんに決まってるやん」
そんな風に振舞っていた

思えば、、、
私が強がって人に弱みを見せないようになったのは、
その頃からだったのかもしれない。


そんな感じでスタートした夏休み
まだ、それは序章でしかなかった・・・

夏休みが始まって、少し経った頃だったか

学校から手紙が届いた
親がそれを見て憤慨していた

何だろう?
聞いたら、「もう一回同じ学年やって」
・・・つまり留年勧告だった。

留年って何?
もう一度同じ学年するって何?

中学校で留年
そんなことがあるなんて知らない

頭の中は、こんがらがって、「?」ばかりで
何が何だか分からない

今思い出しても、ちょっと身体が震えてくるし
涙も出てくる・・・

恐怖・・・

この夏休みのことはいまいち記憶にない

父親が会社の同僚(ネイティブ)に相談して
校長あてにレターを書いて

入学する際に、1つ下の学年=6th gradeで依頼したところ
7thで良いと学校側だった
そういった背景等々により、8thへの進級自体はできた

そこからの1年は
【生きていくために】
英語を何とか習得しようともがいた

周りが話していることに集中

どういう時に、どんな表現が使われているか
周りが言っていることを真似て自分も言ってみる

いつからか、言われていることは分かるようになった

間違っても良いから伝えると
「こういうこと言いたいの?」と確認してくれる
それに対して、返答することで
コミュニケーションを図った

そんな繰り返しで、無事にJr. Highは卒業できた。

この1年が私にとっては
踏ん張り時の年だった

30年以上封印していた想い
英語コーチになって
振り返って気づいて受け入れることができた

この挫折があったからこそ
その後の人生で楽じゃないことがあっても

あの頃に比べればマシ
心の奥底で、そんな想いがあったように思う

「住んでたらそりゃ出来るよね」
「留学してたら出来るよね」

住む、留学する
それだけで出来るなんてことはない

誰にだって「できなかった時」はある
そして出来なくても責めなくていい

できるようになるスピードだって
人によって違う

運動神経良い人がバスケしたら
すぐにできるようになるけど
そうじゃない人だと
うまくいかない
それと同じ

そんな自分を受け入れて
どうやっていけばいいか?

ひとつのやり方が合わなければ
また別のやり方を考えればいい

一緒に悩んで、考えて
共に歩んでいきたい

今はそんな想いで英語コーチをしています

30年以上前のことですが、
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
(ちなみに翌年のHigh Schoolで恩師に出逢えました★)

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その気持ち分かる!
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IT&こども英語につよい英語コーチ 北詰*Lily*

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