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岩嵜紙器の社員募集についての個人的な思い

岩嵜紙器に勤めてもうすぐ6年になります。日々 学ぶことが多くまだまだ「一人前」とは言えませんが、おおまかな仕事の流れは分かってきたつもりです。そして多くの会社や部署がそうであるように、私の所属する企画部でも人手不足に悩まされています。日々の業務に追われると、なかなか目指していることの実現が難しいものです。

そこで新たな人員を募集することになりました。いち社員でしかない私ですが今回の募集には気合が入っています。この記事が、弊社で働くことに少しでも興味のある方にとって不安を取り除く判断材料になればいいなと思います。ここまで読んでくださった方はぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

※私の個人的な所感です。ここに記載する内容は会社の意向とは異なる場合があります。

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社員募集について / 必要なのは多分、興味

まず前提条件として、今回の社員募集についての情報を記載します。部署は「企画部」で正社員の募集となります。性別・年齢・経験等は問いません。ただ提案力が試される部署であること、製造のクオリティに関わる重要な部署であることから、相手の話を聞く力や発想の柔軟性、市場への感心、器用さや細やかさが求められます。でも現在のスタッフもそれぞれの得意な部分を生かして分担して業務をこなしているので、それより何より必要なのは箱への興味だと思います。

また勤務地は本社がある長崎県の波佐見町です。「波佐見焼」という焼き物の名前でご存知の方も多いかもしれません。今回は全国から広く募集しており、移住をお考えの方はそれも踏まえてサポートする体制です(私も移住者なので前例があります)。入社時期はできれば4月がいいですが、諸々の準備も必要になると思うのでご相談の上決めることになります。互いに無理のないマッチングができればいいですよね。詳しい雇用条件等は公式サイトの採用情報をご確認ください。

続きは、6年働いて見えてきた「実際のところ」や、入社前に不安に思われそうな点などを書いていきます。

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業務について / 毎日が工場見学

入社直後はまず工場全体の流れをつかむことから始まります。弊社の箱のほとんどは社内で一貫した製造をしているので、製造技術を知らないことには進まないわけです。これは好きな方にとっては本当に楽しいと思います。毎日が工場見学。しかも普通の工場見学よりさらに深いことを知ることができます。こうした企画と製造現場との"近さ"が弊社の強みであり、おもしろいところです。思いついたものを現場の方に相談すればすぐに形にできるし、クオリティにもこだわれます。

工場の流れがおおよそ分かった段階で、企画部の業務の8割を占める「サンプル作り」に入ります。依頼に沿った箱の設計をして、実際に組み立てて仕上がりが美しいか、製造に支障がないかなどを確認します。はじめは簡単な形状からスタートしますが、徐々にいろいろな箱を作れるようになります。私は入社半年ほどでハート型の箱を設計しました。難しかったですが、このときの箱は今でも自室に飾るほど思い入れがあります。

他にもWEBの更新や自社製品の開発・製造管理、イベント出展の企画や用意など多岐にわたります。地味な業務も多いですが、基本的にものを作る仕事なので、発案や企画が形になってお客様の手に渡るというのはシンプルに嬉しいです。

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パッケージ業界について / 大切にしてるのは横のつながり

パッケージ業界は、同業他社の多い業界です。常に他社との比較をされています。さらにお客様のご依頼があって初めて成り立つ業種なので、世の中の情勢にも大きく左右されます。しかしこのコロナ禍でもご依頼は減るどころか増えており、取引先の方々の力強さを感じます。デザイナーさんやカフェの方、アパレル関係、陶器屋さん等々、様々な業界の方と関わりながら時代に合わせた商品やサービスのお手伝いができることはとても刺激的です。

また環境保全の観点からみても「紙器」に高い注目が集まっているので、プラ素材からの移行も多く、追い風の吹いている業界だと実感しています(急に模範解答)。

なにより紙の組み合わせでいろいろなパッケージ表現ができることに無限の可能性を感じます。先輩方の過去の設計の蓄積からヒントを得て新しい形状を作ったり、多様な紙を触ってその特徴を生かしながら加工したり、あとはクライアントさんからの無理難題に製造可能な方法で応えたり…(笑)、創造的な仕事です。製造現場の機械や加工技術がどんどん発展しているので覚えることも多いですが、その分できることも増えて飽きのこない仕事です。

デジタル化が進んでいる昨今ですが、やはり「ものが出来上がる」ということでしか味わえない達成感があると思います。

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社風について / 辞めた人が戻りたくなる会社

社員は約60人で、男女比はほぼ半々、ちょっと女性が多いくらいです。10年以上勤めている方も多く、比較的離職率は低いのかな?と思いますが、正直なところ、続かない人は続かないです。そうした方は早い段階で辞めていくことが多いので、勤める前とのイメージの相違なのでしょうか…これから入っていただく方とも齟齬がないようにできたらと思います。

ここ最近はできていませんが、以前は社員同士でお花見に行ったりもしていました。懇親会なども今はしていませんが、あっても「強制参加」ということはありません。私は楽しいのでほぼ毎回参加していました。

あと個人的にすごいと思うのが、過去に辞めていった人が「戻りたい」と言うことです。もちろん人にもよりますが、そんな人を3人知っています。それだけ働きやすい会社なのだと思います。

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最後に

あまり良いイメージだけをお伝えしても「こんなはずじゃなかった」となりかねないので、マイナス面も書きます。まず繁忙期は文字通り忙殺されます。バレンタインデーのパッケージのご依頼が多いので、だいたい10月〜2月が繁忙期です。この期間は土曜日も出勤します。先に「ものが出来上がる達成感がある」と書きましたが、逆を言うとものが出来ないと話にならないので、とにかく社員で力を合わせて箱を貼りまくります。この時期は指紋が無くなる人が続出し、みんなどこか疲れた顔をして工場内をゾンビのようにうろついています(嘘)。しかし工場に箱が積み上げられていく様子は壮観です。

私は大学卒業後、新卒で岩嵜紙器に入社しました。それまではずっと東京にいましたが、こちらで生活する中で地方ならではの人口減少の問題も目の当たりにしています。移住に関するメディアも増えてハードルは下がっていると思いますが、まだ手に職を持っている人や自分で食べていけるだけの特別なスキルを持っている人しか移住しづらいのも現状です。だからこそ「働きたいと思う会社」があり「それを受け入れる会社」があることが地方にとって大切になってくるのではないかと思っています。

波佐見町には移住仲間も多いです。みんな一度はホームシックを体験しつつ(笑)好きなことをして生活しています。もし移住に興味のある方は、なにも心配はいらないと思います。車は必要です。

話が脱線しました。今回は全国から広く募集していますし、もちろん県内からのご応募も歓迎です。どんな方と働けるのかドキドキしています。

まずは、ご連絡ください。お待ちしています。

株式会社 岩嵜紙器 公式サイト

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