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The age is just a number


🩵 今の私に


「ナイアド ~その決意は海を越える~」

鑑賞後しばらくしてじわじわとくる映画です。

示唆に富んだストーリーで
いくつかのメッセージを感じとりました。

アラ還の今の私に一番響いたのは

The age is just a number.
(年齢は数字に過ぎない)

スプレーバラで華やかに

🩵 老いを意識する

50を過ぎたあたりから、
「老い」を意識し、
60前後にはもはや諦念の域に達してしまう。

社会から終わった人扱いを受ける
自分の人生の限界を感じる

多くの女性が国籍、居住地域に関係なく、
このように感じながら
人生後半を生きていると見るのは
バイアスがかかっているとは思いません。


この映画は老いを意識しても、
年齢や他人の目に囚われることなく、
人生の目標を達成するために
生きることに徹するダイアナの
自伝が原作です。

ド派手なツリーー🎄

🩵 女優の覚悟


主人公のスイマー、ダイアナ・ナイアド役は
アネット・ベニング
親友で人生のパートナー、ボニー役 
ジョディ・フォスター

大女優さん二人が演じています。

エンドロールにご本人達と
女優さん4人が並んだ映像が流れますが、
表情、姿形、雰囲気がそのもので、
まさに等身大です。

特にアネット・べニング

アカデミー賞作品賞受賞の
1999年作品『アメリカン・ビューティー」で
初めて知った女優さん。
美人で知的で華やかなイメージです。

それから24年たち、
虚飾を排し、冷徹、残酷、リアルに徹した
ドキュメンタリー風の本作で
ダイアナ・ナイアドとして
スクリーン上に現れます。

水に浸かっているシーンが多く
ノーメークっぽい特殊メイクは
施されているのかもしれないですが、
お顔はほぼすっぴん(風)。

海峡横断にチャレンジする姿に
焦点を当てているので衣装は
ラフな短パンTシャツか水着。


顔のシミ、しわ、うぶ毛。
首からデコルテにかけて、腕の
肌の乾燥具合。
隠し切れない体のラインの崩れ、弛み、、、。
容赦無くスクリーンに映し出されます。

64歳で大記録に挑戦したダイアナを
ほぼ同年齢の彼女が、今の自分の姿を
全てをさらけ出しての演技に
感銘を受けました。

冬木立。澄んだ空には上弦の月

🩵 若くないって素晴らしくないの?(反語でつぶやく)

女優さんがエロティックなシーンを演じたり
スタントマンなしで危険なシーンを演じることが
「体あたりの演技」と表現されます。

この映画でのアネット・べニングの演技。
何もかもかなぐり捨て、
全てをさらけ出す覚悟を見せてくれる
既存の「体当たりの演技」の範疇を超えて、
圧倒的です。


若いってそれだけで素晴らしい。
だからと言って、
若くないって素晴らしくないの?

そんなことないよ、と言ってもらった気がして
元気が出ました。

「ナイアド ~その決意は海を越える~」は


アラ還女性のアラ還女性による
アラ還女性のための映画

です。

次々と開花して楽しませてくれる














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