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俺だけレベルアップな件 1話~10話 【1.日常】プロット分析【13フェイズ構造】

どうも
プロットのかたりべです。

前回、俺だけレベルアップな件の
冒頭1話~10話を物語の13フェイズ構造を駆使しながら
分析しました。

今回はさらに各フェーズを詳細にみていこうと思います。

前回、全体像からみていきましたが

ここでは
第1話で13フェイズ構造の【1.日常】フェーズをみていきましょう。


おさらいとなりますが
下記がざっくりの内容です。

●第1話で13フェイズ構造の【1.日常】フェーズとなります。

■1.日常

第1話

原作・原案Chugong、作画DUBU(REDICE STUDIO)©Solo Leveling Animation Partners

・主人公の日常
職業はハンターで最弱の立場にある
普段から危険と隣合わせにあり好きでやっているわけではない
しかし母親が入院しているため費用が必要のため
ハンターという職業にすがりついている。
第1話で主人公が仕事現場に向かうシーンから始まり
今回は頼もしいリーダーやヒーラーもいる中で
主人公も気合を入れる。



13フェイズ構造の【1.日常】とは?

作品の冒頭で主人公の日常生活、そして
抱えている問題を描きます。この問題の解決が
作品のテーマとなります。

第1話~10話をプロット分析してみて
抱える問題としは
人類最弱兵器としての立場で
自分や大事な人達を守ることができるのか?

かと思います。
テーマと内容が非常にわかりやすい作品かと思います。
個人的にはテーマがはっきりと伝わる作品が好きです。

次に
第1話をページごとに細かくみていきましょう。



第1話のページ分析

だいたいこんな感じかと思います
1Pから13Pまで
ハイライトシーンをみせるという感じです。

個人的な分析になりますが
1話の中でおよそ11シーンがあると
考えることができます。

1.エピソードのハイライトシーンをみせる(P13)
2.タイトル(P14)
3.主人公が仕事現場に向かう途中で自己紹介(P24)
4.ましまとくがさんの会話(P31)
5.主人公が現場到着。モブとましまに声をかけられる(P34)
6.ましまとくがさんが主人公について会話(P40)
7.主人公とコーヒー店員の会話(P44)
8.主人公と観月(ヒロイン1)の会話(P53)
9.リーダー登場。ましまとくが、モブ、主人公と会話(P59)
10.ゲートに入る直前、ましまと観月に声をかけられる(P61)
11.主人公も最後にゲートへ。気合をいれる(P63)

最初にエピソードのクライマックスをみせながら
そこにたどりつくまでの重要人物を全員
登場させています。

非常に定番の作りだと思います。おおいに参考にできるいい教材だと思います。

次に1話の中の11シーンをグラフにしてみたいと思います。

ポイントとしては主人公に及ぼす影響や物語のテーマに対して
どれぐらい影響があるのかで各ポイントの増減が決まってくるとし

物語のシチュエーショングラフを作成したいと思います。

詳しくはこちらの本にも書いてあるので

みてみることをおすすめしますが
要するにこのシチュエーショングラフの波の大きさが
ある程度あれば非常に魅力的な物語になる可能性が高いということです。

ここでは自分なりに自己解釈してすこしアレンジを加えて作成します。



シチュエーショングラフ

作成してみました。

第1話で13フェイズ構造の【1.日常】フェーズは
基本的にはどの作品も波の大きな変化はなく

右肩あがりにゆるやかに上昇するように物語を構成するほうが
いいでしょう。

理由としては次のフェーズで事件をおこしグラフを下降させたいからです。

そのため事前にグラフをあげていき次に落とすことで
読者の感情を揺さぶる効果になります。

このように記載すると、どこか面白味がないように感じますが
ノウハウや技術論として頭の片隅にいれてて損ではないと思います。

だって多くの作品がこのように作られているからです...

内容的には53P,59Pでグラフが増えるように
なっているのかなと思っていまして

主人公に及ぼす影響や物語のテーマに対して
どれぐらい影響するのかという観点でみたときに

普段よりレベルの高いダンジョンで観月と経験豊富なリーダー
がいることで主人公がいつもよりも活躍できるではないか?
となんとなく感じることができたので主人公としては

少しいい状況になってはいると思います。

まあ、この後予想外の活躍をするわけですが...

それは今後分析しながらみていきましょう。

また、グラフは徐々にあがっていく構成を意識できれば
シーンの内容はなんでもいいと思います。

幼少期の回想シーンでもいいかもしれません。
ヒロインとの絡みを増やしてみてもいいかもしれないです。
貧乏飯を食べてるシーンをいれてもいいと思います。

そこは作家によって千差万別かと思います。
自分なりの作家性を磨いていきたいものです。

この作品を冒頭からみていますが
非常に萌え要素を排除したり、極端に嫌な人物が登場しなかったり

非常に普通の人の視点からみたリアルな世界観みたいなものが
重要視されてて個人的にはとても好印象をうけてます。

この作家性はとても好きです。

これから好きな作品を中心にあらためて分析していきたいと思います。

それでは今回はここまでにしようと思います。

次回は
第2話で13フェイズ構造の【2.事件】【3.決意】フェーズ
をみていきたいと思います。

それでは!!

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