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俺だけレベルアップな件 1話~10話 【4.苦境】プロット分析【13フェイズ構造】

どうも
プロットのかたりべです。

次は苦境ですよ。

前回、俺だけレベルアップな件の
第2話で13フェイズ構造の【2.事件】【3.決意】フェーズ
分析しました。

具体的には
第2話のページ分析とシチュエーショングラフの
作成をしました。

※冒頭1話~10話の簡易的な全体分析はこちら

今回は前回の続きとして
第3話で13フェイズ構造の【4.苦境】フェーズ
をみていきたいと思います。


第3話のおさらい

をしましょう。

●第3話で13フェイズ構造の【4.苦境】フェーズとなります。
■4.苦境

第3話

原作・原案Chugong、作画DUBU(REDICE STUDIO)©Solo Leveling Animation Partners


二重ダンジョンを進むと大きな扉があり
ボスの部屋へ向かう。雰囲気のある部屋にはいり
巨大な石像がたくさん飾られている。
部屋の探索を続けていく中でいきなり扉が閉まる(閉じ込められる)
チームの一人が離脱しようと扉に近づくといきなり石像が動き
首をはねる。
苦境のはじまりである。



13フェイズ構造の【4.苦境】とは?


■4.苦境
主人公は変化の過程に入ります。
葛藤の第二幕の開始。単純に第3フェイズの決意に
もとずく行動を開始するだけでもいいが、ここで主人公に苦しみが
あったほうが面白くなる傾向にある

次に
第3話をページごとに細かくみていきましょう。



第3話のページ分析

前回の決意フェーズの続きを分析しました。
決意フェーズで主人公は二重ダンジョンにチャレンジする決断をしました。

その決意後、最初のシーンでポイント上昇していきますが
エピソードも半分を過ぎたところから
ポイントが下降していきます。

はっきりと苦境フェーズに突入したのがわかります。

また、かなり細かくシーンがわけられて
場面展開がかなり激しく演出されています。

そのことで状況説明や恐怖感が非常に見事に演出されていると思います。

1.前回からの続き(P3)
2.タイトル(P4)
3.主人公と観月の会話(P17)
4.二重ダンジョンのボスの部屋の入り口に到着(P20)
5.ましまとくがさんの会話(P21)
6.リーダーの会話(P23)
7.リーダーを信じて、一緒に入ろうと気合をいれるモブ会話(P24)
8.入り口を開けるシーン(P25)
9.入り口を開けて、入ってみようとリーダーが発言(P27)
10.ボスの部屋に入り、火がつき、石像があったりと各々が感想をいいあう(P33)
11.皆の感想をききながら大きな石像をみつめる主人公(P34)
12.大きな石像の感想を主人公やその他の人も発言する(P38)
13.リーダー視点となり床にある謎の魔法陣をみつめる(P40)
14.リーダーが呼ばれる(ここになにか書かれていると)(P42)
15.石像に刻まれた文字がある場所に皆であつまる(P43)
16.リーダーやましまとくがさんが文字をみつめる(P44)
17.リーダーが文字を読み上げる中、主人公もみつめる(P45)
18.リーダーが文字を読み上げる中、観月が大きな石像の目が
動いたと主人公にいう(P49)
19.冗談だと思うが、変な違和感(不気味な雰囲気)を主人公が感じ取る(P51)
20.リーダーが文字を最後まで読み上げる(P52)
21.それと同時に入り口の扉が閉まり驚くメンバー達(P55)
22.モブの一人がボスの部屋からでようとする(P61)
23.扉にふれるなとリーダーが必死に訴える(P62)
24.出口の扉付近の石像が急にうごきモブの首をはねる(P70)
25.おどろくチームメンバー達(P72)
26.主人公と観月も恐怖する中、主人公は観月がいっていたことを思い出し
恐る恐る大きな石像をみると、大きな石像の目が動き苦境の始まりを
予感し恐れる主人公。(P80)

次に前回同様、3話の中の26シーンをグラフにしてみたいと思います。

ポイントとしては主人公に及ぼす影響や物語のテーマに対して
どれぐらい影響があるのかで各ポイントの増減が決まってくるとし

物語のシチュエーショングラフを作成したいと思います。



シチュエーショングラフ

作成してみました。

第3話のシチュエーショングラフ

第3話で13フェイズ構造の【4.苦境】フェーズに
移行することになります。

主人公が第2話の最後で二重ダンジョンに挑戦することを
決意することで第3話の冒頭ではポイントを上昇させるような

シーンをはさむのがよくあるパターンだったりします。

こちらの第3話のP20までもそのようになっていました。

P17まででヒロインの一人の観月とイチャイチャするような会話シーンが
あります。

テーマや主人公の強さになにか影響があるわけではないですが
ランクの高いヒーラーに好意を持たれるのは主人公にとっては

プラスの影響かと思います。

そのため若干ポイント上昇します。

P20までで、特に大きなトラブルもなくボスの部屋まで
たどりつくことができ
主人公にとってもたくさん報酬を手に入れるチャンスがすぐ
目の前にあるということで期待感がありますので
またまたポイント上昇していきます。

その後はしばらくボスの部屋での状況説明が続いていくので
特にポイント上昇はありません。

ただ、物語の半分をすぎたあたりで展開がかわっていきます。

P51から主人公自身、ボスの部屋での不気味な雰囲気を感じます。
ここから流れが変わってきますので明確に苦境フェーズに突入したと考えていいでしょう。

そこから、チームの一人が首を切られて死んでしまったり
主人公が感じていた不気味な恐怖の違和感でもある大きな石像の目が
動きだすところで第3話が終了します。

P80でどこまでポイントが下降するのかが一つ考察ポイントではありますが

第3話まででは特に主人公にたいして何もおきてはいないので

第一話の日常フェーズのポイントよりも極端に低くする必要はないかと思います。

ここから、日常フェーズよりもどんどん下げていくのか
どのような展開にするのか?が作家性がとわれるところだと思います。

ただ、基本的には日常フェーズよりも極点にポイントを下げていく展開を用意するのが
面白い物語になる可能性が高いです。

すこし、まとめます。

第1話~3話まで波の上下はありますが
基本的には右肩上がりのグラフを描くように物語を組むのがいいと思います。

また、極端にポイントを下げる必要もないかと思います。
下げても日常フェーズの初回ポイントまでとかでいいと思います。

ただ、もちろんどこかの物語で初回ポイントよりも極端に下げる必要があるので
なるべく第2,3,4話あたりでその構想をしていたほうがいいと思います。

あなたならどうしますか?

私自身も他の作品をもっと研究して自分なりのプロット構想を
まとめていければと思います。

それでは今回はここまでにしようと思います。

次回は
第4話で13フェイズ構造の【5.助け】【6.成長・工夫】フェーズ
をみていきたいと思います。

それでは!!

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