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「映画」がキテル

僕は留学に来て、今まで以上に映画を見始めた。
「どうせ慣れない留学生活からの逃避だろ」と思う人もいるかもしれないが、いやもしかしたらそうなのかもしれないが、いつの間にか溺れるように映画を観るようになった。
見る映画は主に洋画で、ハリウッド映画が多い。ハリウッドというとミッションインポッシブルやダイハードのようなアクション系の映画が簡単に連想されるが、実際はハートフルな家族物語や異性との青春ラブストーリーも少なくない。

ある日、Damien Chazelle監督のWhiplash[邦題:セッション](2014)を観ていたときに、人生の全てをアートの追求に費やすことってどんな感じなんだろうなあと何気なく考えていたとき、ふと「いや実際この役者自身がそんな人生を歩んでいるわけではなくて、これには脚本があって、僕ら視聴者は架空の青年ジャズドラマーの人生を映画を通して眺めて一喜一憂”させられている”だけなんだ」と感じた。いや、これ実際当たり前なのだが、「他人の心を動かす映画ってすげえ」と改めて感じた瞬間だった。他人にそこまで興味がない人でも、数分間映画を観ていただけで数分前に出会ったばかりの主人公がどんな女性と付き合い別れるのかを知るために自分の貴重な3時間を費やしてしまうのだから、映画の魔力たるや。

Whiplashを観てから、映画の観方が変わり、ストーリーだけでなく映画の撮影手法やストーリーテリングの方法などにも興味がわいてきた。今の時代、映画制作のあれこれはユーチューブで調べればわかりやすく教えてくれる方々はたくさんいて、真剣に勉強をし始めた。映像制作、カメラワーク、映画ビジネスなど、ここまで勉強が楽しいと思ったことはなく、実際にユーチューブ動画を作ったり、脚本を書いてみたりして、ついに他の留学生に呼びかけ、この先2か月ぐらいで短編映画を作ることにまでなってしまっている。題名まで決まっていて、”The Kitchen”になる予定だ。

ということで、これからnoteには、(もうこれは完全に自己満だが)自分が見た映画の考察を書いていこうと思う。なぜ評価の高い映画は評価されているのか、どこがすごいのか、逆にどこが微妙なのか、というのを素人ながら考えていこうと思う。毎日投稿するのはきついので、二日に一回ぐらいは投稿できればと思う。これは全て、自分がより良い映画を作ることができるために必要な勉強の一部だと思う。
というか僕はそもそも考えていることを言語に落とし込むのが苦手で、いつも言語を持たない抽象概念が頭の中を駆け巡っているので、それらを言語に直して文章にする訓練にもなるはずだ。

そういえば地元の福岡でも、どうやら最近知人界隈で映画を作った方がいるらしいが、とんでもない努力の成果だったのではないかと、感じる。すごい。

そういうわけで、明日から投稿を開始していく。
俗にいう「明日から本気出す」感が否めないが、本当に明日から本気で投稿する。

映画楽しい。

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