「今度のお題は、博士向きじゃないですか？」

植物学者木下の助手の井上は、新聞の投書コーナーを見て声をかけた。

「『ダジャレを書きなしゃれ』か。まさに私向きだ。」

「博士の投稿名の木下投喜知老とうきちろうからして、ダジャレじゃないですか！」

二人は、植物の名前をダジャレにしてみようと考えた。

ハコベを運べ　サクラが錯乱　バラがバラバラ
イチョウが一葉　イネはいいね　…

「駄目だ。植物を愚弄している気もする。」

「我々が思いつくのは駄洒落ではなく駄作ですね、博士。」

「なんか、もう少し学術的な香りのする作品とかできないだろうか… 井上。」

「たとえば『スモモもモモもモモのうち』みたいな感じでしょうか？博士。」

「うむ。ただな、両方バラ科ではあるが、スモモはサクラ属、モモはモモ属なんだよ。 」

「ネクタリン…ツバキモモなら『モモのうち』になりますね。全力で推してみますか？博士。」

［406字］

博士のこだわりを活かしつつのダジャレ… 良い作品は生まれるのでしょうか😅
なんとか〆切ギリギリ、間に合いました。
 

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