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連想ゲーム的な雑記7

放課後おうちに帰っても、まだ保護者がお仕事で不在の家庭はたくさんある。そんな子どもたちのために、私たち放課後児童支援員たちは、小学校の空き教室や校庭をお借りして、安全に安心して過ごせるよう活動をしている。

6月になり、雨の日も多くなってきた。ついこの間は傘の間違い事件(事件でもないけど)があったし、そのうちに長靴間違い事件も起こることだろう。傘の間違いは特に影響はない(←失礼)が、長靴はサイズがある!同じサイズならわかるが、2cm近くも差があるのに気づかないで履いて帰るって… 子どもはわからんわ〜!ブカブカにしても、キツキツにしても気にしないで帰ってしまう子どもたち。良い意味でおおらか。でも、下校時の見送りに今まで以上注意しないと…と思う。

そうでなくても、特に1年生はいろいろ心配事が多く、心が折れ易い。保育園や幼稚園に慣れた頃卒園し、今度は知らない人たちがたくさんいる小学校へ来て、勉強させられるのだ。登下校も、今までは送迎バスや保護者と共に自転車に乗ったりして通っていたのに、自分一人で歩いて行かねばならない。道草もしてはいけない。帰り道の途中の公園で遊びたくても「おうちに帰ってランドセルを置いてから」という約束を守らねばならない。我慢や約束事がたくさんある。

同じ保育園や幼稚園からの同期が多い子は、知っている子同士で仲良く過ごせるが、「うちの保育園は遠かったので、ここの小学校へ入学したのはうちの子一人だけです。」というお子さんもいる。人見知りの子もいるし、そもそも「なんで今度は小学校に行かなきゃいけないの?」と疑問に思う子もいる。いろんなお子さんが来ているのだ。小学校へ通う子どもは全員『小学校大好き♡』ではないのだ。仕方がないから、よくわからないけど決まりだから来ている… そんな子もいることを忘れてはいけない。

でも、できたら小学校のこと好きになってもらいたい。好きじゃなくても、せめて苦痛を感じない場所であって欲しいと思う。

お気に入りの自分の傘が無かったら… 悲しくなってしまうだろう。私たち大人は「あぁ、誰かが間違えてしまったんだな。」とすぐに思うけれど、絶対に間違えるはずがない自分の傘を間違えるってどういうこと?これって意地悪?…と、子どもは思う。だから「きっと同じ色や模様の傘があって、誰かもその傘が大好きで、早くその傘と一緒にお家へ帰りたかったから、よく見ないであなたのを間違えて持って帰っちゃったんだよ。先生も間違えた子のこと探すから許してね。先生も気がつかなくてごめんね。」「うん。」保護者も納得してくださる。

長靴の間違いは… 間違い犯?わかり次第、ご自宅へ交換して届ける。長靴のスペアって、どこのご家庭もあまり持っていらっしゃらないですからね。サイズ違いも困るし。

長靴間違いでよくあるのが、買い換えて新しいデザインに変わったことを子どもが忘れ、古いデザインと同じ他人の靴を履いて帰ること。だから、残っているのは真新しい長靴だ。外は雨だし、とりあえず他人の長靴を履かせて帰宅させ… 記名が無ければ、 片っ端からメールや電話で長靴の履き間違い主を探し回る。

今のところ、傘間違いしか発生していないけれど、消しゴムや答え合わせ用赤鉛筆紛失事件とか、新しい(無記名の)上着や帽子忘れ物とか… いろいろ調査?しなくてはならないことがある。

「(見つけてくれて)ありがとう。」の一言が嬉しくて… 

今日もお仕事、頑張ろう!(私は休務日だけどね)

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