もう大人なんだから、いつまでも親の脛をかじっていないで、自分の寝ぐらくらい作りなさい！って追い出されたけど、はてさて。

「トン吉はどうする？」
「寝るだけならどこでも寝れるのが特技で良かった！公園の片隅にでも、段ボールやゴザとか敷いて過ごすよ」

「チン平はどうする？」
「公園は嫌だな。それに屋根だって欲しいし。簡単でいいから、ちゃんと家の形をした所で眠りたいよ」

「カン太はどうする？」
「僕もちゃんとした家で眠りたいな。台風が来ても心配ないくらいの、ちゃんとした家がいい」

三兄弟はそれぞれ自分が思い描く寝ぐらを作るために別れました。

トン吉は、公園の生垣脇に寝床を作りました。チン平は川辺に落ちていた流木やら廃材を利用し、そこに家のようなものを作りました。カン太は空き家をみつけて、自分の好きなように改造しました。

せっかく作った寝ぐらでしたが、近所の住民の通報により取り壊され、再び路頭に迷う三兄弟でした。

［410字］      博士出番無し

なんかの寓話とかなんかの漫画に登場した三兄弟とか、いろいろ突っ込み所あると思います😅
三兄弟で力を合わせて、自立して欲しいな。まぁ、その前にお姉ちゃんのヨッちゃんが来て「あんた達、ご近所の方に謝りなさいよ！」と、お説教始まりそうですが。

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