探検家たちはジャングルの奥地で奇妙なものを発見した。ドローン投入等で、未発見な地域がほぼなくなっている地上だが、ジャングル奥地や洞窟内などまだ僅かながらも知られざる世界は存在する。

「これは一体…」

彼らの言葉を失わせたものは、見上げるほど大きな平たい板のような植物の塊で、その隙間から岩肌が見えた。自然の力でできたとは考えにくい。やや細長く四角い形をしたそれは、地上に斜めに突き出すように建っており、どれだけの歳月そこにあったのか… 似たような岩は他には見られなかった。

傷つけないように絡みついた植物を少しずつ取り除くと、白い象牙のような岩肌が現れた。幾星霜そこにあったと思われるが、意外にも風化を免れている。

「白骨化した巨大なスマホみたいだな」

岩肌に小さな丸い窪みのような部分が現れた。手で土を払うようになぞると岩は突然光出した。

探検家たちは光に包まれて消え、ジャングルはまた元の静寂に包まれた。

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