誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)ダンサーのための服

服の中には、あたかもダンサーのために作られたかのような服が混ざっているのをご存じでしたか。厳密にいうと、ダンサーのごとく、整ったプロポーションの人が着て初めて美しく見える服です。このような服は、実は、かなりの割合で普通の服の中に混入しています。

特徴としては、ハンガーにかけてあったときはきれいなのに、着てみると、何かのっぺりした感じであること、そして、たたむときは、ぴったり折り重なるので、たたみやすいということです。これはパターンの問題なのですが、体の立体をあまり考慮されていないパターンの服がたくさん売っています。こういった服は、ダンサーのような肉体の持ち主には大変美しく見えるのですが、そうでない人が着ると悲惨です。自分の肉体の欠点をよけい目立つようにします。

しかし、逆に、体型をカバーしてくれるようなパターンの服もあります。特徴は、着てみると、驚くほどスタイルがよく見えること、そして、たたもうとすると、凹凸があって、うまくたためないことです。

実は、日本の服はパターン力が非常に弱いです(それは日本の企業が真剣にパターンナーを育てず、ただただ「使い捨て」にするからです)。ですから、平面的な服がまだまだたくさん売っています。

そういう服を着てしまうと、まるで着映えということがありません。それに引き換え、やはりヨーロッパの服づくりは、立体的で、ちょっと体型が悪くても、カバーしてしまいます。

もちろん日本の服の中にもいいパターンのものがありますが、見分けるには試着してみるしか方法がありません。どんな感じかわからない方は、1度、アウトレットへ行って、ヨーロッパのブランドショップで何か試着してみてください。着たときの独特の軽い感じや、体型がカバーされる感覚がつかめると思います。

体型コンプレックスがある方は、これからジャケットやコートを買うとき、この点も考慮しましょう。ダイエットするより簡単に、やせて美しく見えます。

2010・08・03

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