見出し画像

誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)あなたのワードローブをアーカイブで埋め尽くして

2021年のアースデイに、多くのハイブランドがサステナビリティに対する取り組み、あるいはコミットメントを発表しました。

あるブランドはリサイクルポリエステルの使用を、
あるブランドは製品のリペアとリセールを、
あるブランドは製品のトレーサビリティの明確化を発表しました。

ステラ・マッカートニーもドリス・ヴァンノッテンも、
ミウッチャ・プラダもエディ・スリマンも
自分がデザインした5年前の服、靴、バッグについて
「もう時代遅れだから着られない」とは言いません。
3年前のものも、5年前のものも、彼らにとっては大事なアーカイブです。

ある人が私に教えてくれました。
「5年前のものはもう着られない、履けない」と言っている人がいると。
たしかに世の中には、すぐに飽きられる、着られなくなるように運命づけられた服、靴、バッグも存在しています。

それらはすぐに劣化するポリウレタンが多く含まれていたり、
すぐに毛玉だらけになるポリエステルが使われていたりします。
ファストファッションに多いそれらは、長く使えないように設計されています。

「5年前のものをもう着られない」と言う、その人が言う「着られない」のは、その言った当人が選んで自分で買ったもの、あるいは誰かにお勧めしたものです。
それはエディやステラがデザインしたものではありません。

ケイト・ブランシェットは2015年に着たドレスを2020年にも着ています。
ものを見る目があり、的確なものを選べるケイトは、
「5年前のものは着られない」なんて言いません。
その選んだドレスはケイトにとってのアーカイブです。

「3年前のものは着られない」とか「5年前の靴はおかしい」などと言っている人がお勧めするものを選んではいけません。
その人がお勧めするものは、いずれそうなるということです。

消耗品は別として、
自分のワードローブはあなたにとってのアーカイブで埋め尽くしましょう。

あなたが自信を持って着ることができるのは、
3年後、5年後にすたれるであろう服や靴ではなく、
アーカイブとしてずっと持っていられる服や靴、そしてバッグです。

2021・4・24

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?