価値は二つに分かれる。 仮想価値と実態価値だ。 仮想価値は仮想的にある価値で、ある特定の社会の中で共有されるものだ。 実態価値は情報の解釈や反応だ。そのため人によるし、なんなら、同じ人の中でも並立的に矛盾する実態価値が生み出されたり、時間や湿度などの条件によっても違う。 つまり、価値は人がモノを観るときの、全てなのだ。 例えば、今の僕がもつ一つの千円札を例にとる。 今の僕が持つ一つの千円札の仮想価値は1千円の商品と交換できることだ。日本社会でそのことが共有されていて、かつそ
えらい人。例えば、紛争地で医療を施す方々。自分の命をかけてでも命を助ける消防士。そういう人たちから見たら、凶悪犯罪者はどう映るだろうか。 きっと、殴りたくなるような感情や泣きたくなるような感情になると想像する。 そしてこういうかもしれない。「僕たちは、尊い人間の命を救ってきたのに」 でももし、そういう「えらい人」が凶悪犯罪者とまったく同じ環境で育ったとしたら、と想像してみる。 遺伝子によって違いはあれど、彼らもそうなったかもしれない。 それよりマシかもしれないし、もっと凶悪
