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子どもが当事者になる社会を目指して

これは僕がずっと掲げている言葉である。
「若者を次世代ではなく,当事者に」

これを思ったのは,若者の投票率の低さからである。
何度もしつこい問題意識なので,また別の機会に書きたいと思うが,投票率の低さの一つには,若者の当事者意識の低さがあると考えている。

私はその当事者意識の低迷は,彼らだけのせいでないように思っている。


その要因のひとつに「次世代」という呼称に注目したい。

これは どの世代までをこう呼ぶのか住むコミュニティによって異なるが,意味としては「これから来る未来を担う人々」が一般的だろう。そう「これから来る未来の当事者」という扱いなのである。「今の時代の当事者」ではない。
そうなってくると,「今の時代」に興味が湧くだろうか。これが当事者意識の低い,若者の投票意識なのだと思う。


子どもは特に次世代と呼ばれる。現役世代が頑張って子どもを育てることは義務といえるから,その呼称に疑問は持たないだろう。

しかし,昨今の子ども政策のようで主体が子どもにない政策が目立ってきている。
保育園の増設や,育児休暇の推進は,間違ってはないと思う。しかしどれも保護者,とくに女性が育児と仕事を両立できる環境を整えることを目的としているようにみえる。否定しているわけではない。ただ,子どもたちにとって何がいいのかの検討が必要である。

個人の問題ではない,社会の問題である。

その制度の主語は誰?大人の都合ではなかったのだろうか?

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