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亜硝酸塩が2型糖尿病リスクを高める

食品添加物や非添加物からの亜硝酸塩の摂取量が高いことは、2型糖尿病の発症リスクの高いことに関連しているようだ、という仏国立衛生医学研究所(Inserm)などからの研究報告。硝酸塩の摂取にはそのような関連はみられなかった。

研究チームは、前向きコホート NutriNet-Santé研究 の 104,168 人の参加者から収集されたデータを解析した。NutriNet-Santé 研究は、2009 年に開始された進行中の Web ベースのコホート研究である。15 歳以上の参加者が自発的に登録し、病歴、社会人口統計学、食事、生活習慣、健康状態などを自己報告する。研究チームは、いくつかのデータベースと情報源から得られた詳細な亜硝酸塩/硝酸塩暴露データを使用した。

データ解析の結果、研究チームは、NutriNet-Santé コホートの参加者が、全体的に、特に食品添加物や非添加物からの亜硝酸塩の摂取量が多いと報告している場合、2 型糖尿病を発症するリスクが高いことを発見した。硝酸塩と 2 型糖尿病のリスクとの間に関連性はみられなかった。

「今回の結果は、食品業界による加工肉への亜硝酸塩添加物の使用を減らす必要性に関する現在の議論の文脈で新しい証拠を提供するものであり、肥料による土壌汚染のより良い規制の必要性を支持する可能性がある。すでに、世界中のいくつかの公衆衛生当局が、亜硝酸ナトリウムなどの添加物を含む食品の消費を制限するよう推奨している」と研究者はコメントしている。

出典は『PLoS Medicine


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