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食物繊維、マグネシウム、ビタミンB群が妊娠中の精神的幸福を促進するために重要

寒暖差がだんだん大きくなってきました。今日の朝のニュースでも、「寒暖差疲労」について話していました。
寒暖差疲労は、自律神経が過剰に働いて疲れを感じてしまうことを言うそうで、肩凝りや頭痛、めまい、倦怠感などの体感があります。1日に温度差が10℃以上あると生じやすいそうです。
座りっぱなしで仕事をすることが多い方は、隙間時間にストレッチや屈伸などして特に下半身を動かして体を温めてください。

本日は、妊娠中に食物繊維、マグネシウム、ビタミンB群を積極的に摂取していただきたい、という報告がありましたのでご紹介いたします。

▶論文概要
妊娠中の食事摂取量と健康状態の関連性を明らかにすることを目的に1521人の女性(平均年齢、32+4歳、平均BMI、27kg/m2 [IQR、17-56kg/m2])を対象に調査を行った。
回帰分析の結果、食物繊維(P = 0.02), マグネシウム( P < 0.01), ナイアシン( P < 0.01), チアミン( P = 0.01), 葉酸( P = 0.02) はすべて、妊娠した集団における幸福と正の相関があった。
食物繊維、マグネシウム、および特定のビタミンB群が、妊娠中のポジティブな精神的幸福を促進するために重要である可能性を示唆している。

▶論文情報
Diet and mental health in pregnancy: Nutrients of importance based on large observational cohort data
(アイルランド)
Nutrition. 2022 Jan 5;96:111582.
発行日:2022年1月5日

チアミンはビタミンB1のことです。
妊娠中といえば葉酸をサプリメントで摂取されている方もおられると思いますが、葉酸だけではなく、食物繊維やマグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1 も重要とのことです。

妊娠中の栄養摂取が胎児の将来にまで影響を与えるという報告が増えてきています。
これはDOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)という考え方で、「発達過程(胎児期や生後早期)における様々な環境によりその後の環境を予測した適応反応(predictive adaptive response)が起こり、そのおりの環境とその後の環境との適合の程度が将来の疾病リスクに関与する」と説明されています。

つい先日もオーストラリアの研究チームが以下のような報告をしていました。
「母体および幼少期の栄養はエピジェネティックな老化に影響を及ぼす」
Curr Nutr Rep. 2022 Feb 22.

この論文では、食物繊維抗酸化物質ポリフェノールビタミンB群ビタミンDω-3脂肪酸を多く含む食事を母親や幼少期に摂取することは、エピジェネティックな老化を遅くすることと関連している。

なんと、その後の老化のスピードまで影響を受ける、ということだそうです。

如何に妊娠中の食事が大切かが改めて示されており、今回ご紹介した内容からも、食物繊維、マグネシウム、ビタミンB群の摂取は特に重要であることがわかります。
これらの栄養素が全部含まれている食材の一つに玄米(発芽米でもOK)があります。
マグネシウムは摂りにくい栄養素ですが、玄米には100g当たりおよそ110~120mg含まれているのでお勧めです。
なかなか食事がのどを通らないという場合は、サプリメントで補うこともよいと思います。

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