心は近づいたと思ったら離れ、離れたと思ったら近づくこともあります。その不安定な距離は、まるで宇宙人と初対面した時のようでもあり、しかし、土から共に根を張って地上に飛び出した、双葉のように感じられるときもあります。 決して交わるはずのなかった二本の平行線が、何かのはずみで、小さく角度を変え、ほんの一瞬だけお互いをわかり合う刹那。しかしそれ以降もう二度と、二本の線が交わることはないのかもしれません。 その奇跡の一瞬を歓ぶことができるのか、その瞬間を通り過ぎたとき、もう二
何かを書いてみようとこの場を自ら設けたのですが、さてここに相応しい文章とは何か?という問いに、正しい解答をとうてい導き出せそうにありません。 誰が読むのか、誰も読まないと思うのですが、だからこそ何を書けばいいのか、誰も読まないのだから、何も書かなくていいんじゃないのか、無意味な意思の往復をしています。 詩を思い切って書いてみようかとか、でも詩を書くのって長編小説を書くのと同等のエネルギーが必要な気がするし、と思えば、土曜日の昼下がりになんの目的もなく公園で散歩をする