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大学生活:自由と責任の学び

大学生活は、私にとって人生の新たな章でした。中国の大学は全寮制です。初めての一人暮らしという新しい自由を手に入れ、自分でスケジュールを管理し、日々の生活をコントロールする責任も伴いました。この時期は、学びと成長の貴重な機会であり、自分の限界を試し、新しい可能性を発見する時でもありました。

7人部屋に机が一つ

入学当初、私はこの自由を心から楽しみました。朝から晩まで自分の好きなことをすることができ、授業以外の時間はサークル活動や友人との交流に費やすことが多かったです。しかし、この新しい生活様式は同時に、自己管理の重要性を教えてくれました。授業の出席、課題の提出期限、試験勉強といった学業の責任を果たしつつ、健康的な生活を維持するバランスを見つける必要がありました。
私は7人部屋の部屋に配属されましたが、二段ベッド四つと机が一つしかない状況でした。夜は結局、教室で勉強してから、部屋に帰って寝るだけの生活でした。

黄河の水は黄色い?


大学の所在地は中国の河南省の省都鄭州、黄河のすぐそばで、シーツやシャツの洗濯は黄河の水を使っていました。半年ぐらいたつと、白いシーツが黄河の黄色い水に染まってしまいますが、いまとなれば、黄河の匂いが懐かしく思います。
有名なお寺、少林寺から非常に近い場所にあり、中国の古代(夏、殷、商)王朝で、商の都でした。河南省だけでも約1億1万人がいて、中国で最も大きな省です。当時は省都で大学に行けるだけでも大変うれしく、楽しい学生生活を送っていました。

ルールの破りまくる大学時代


朝は、6時に起きて、最低でも5キロは強制的に走らせられ、夜は門限もありました。23時には消灯というルールを守って、先生は廊下でちゃんとチェックしていました。しばらくたつと、これは、刑務所と変わらないじゃない?と思ってしまい、学校のルールを破って、夜は屋台料理を楽しんだり、朝まで映画をみたり、10人ぐらいのグループで壁から校舎に入ることもよくありました。おばの家で誰よりもおとなしい娘が、大学では、いつも先生に叱られるヤンチャな娘でした。自分だけではなく、同じ部屋の姉妹では、私が一番年下にも関わらず、みんなを煽って、徹夜で遊んだりしていたのを思い出します。

中国では値段交渉するの?

いまでも多くの場所で通じますが、30年前の中国は、買い物は値段交渉が必須でした。私はなにも知らず、普通の人の二か月分の給与で普通にお洋服を買ったりします。ある日、お金を払った途端で、「あのこは本当にばか!」言われたのが聞こえました。そこで洋服をブースに投げて、「お金を返せ!!」初めて怖い顔して机をたたきました。しかも、後ろに5人ぐらい同級生がついていましたので、これで殴り合いでも必ず取り戻すと決意しました(笑)。あれからは、中国全土のどこに行っても、しっかり値段交渉します。人には悪いことはしませんが、馬鹿にされたら、お金があっても儲けさせない主義になりました。

まとめ

全寮制の大学生活を通じて、最も大切なことは、自由と責任は表裏一体であるということを学んだことです。自分の行動が自分自身だけでなく、周りの人々にも影響を与えることを理解しました。自由を楽しむことと同時に、自己管理と自己規律を守ることの重要性を学びました。

この期間は、自分の将来について深く考え、自分のキャリアや人生の目標を見つめ直す機会でもありました。さまざまな経験を通じて、私は自分の強みと弱み、情熱と価値観を理解することができました。これらの学びは、大学を卒業し社会に出る準備をする上で、私にとって非常に価値のあるものとなりました。

結局のところ、大学生活は自由と責任の間で自分自身を見つけ、自己実現への道を探求する旅でした。この時期に得た教訓は、今後の人生のあらゆる面で私を導いてくれることでしょう。


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