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企業SNSはJALに学べ

企業が内部コミュニケーションやブランディングのために導入する企業SNS。その有効活用方法について考えると、意外にも「JAL」が参考になるかもしれません。

1. 投稿の困難さ

私自身、いくつかの企業が1人で企業SNSを管理している事例を知っています。しかし、そのような運用形態では、新しいコンテンツのアイデアに困る場面が目立ちます。毎日の投稿が習慣になっていないと、内容がモノトーンになりがちで、従業員や顧客が興味を失ってしまう恐れがあります。

2. JAL流の企業SNS運用

JALの公式Facebookページ Japanairline を参考にすると、その運用の手法やアプローチの優れている点が明らかになります。JALでは、スタッフが日替わりで投稿するスタイルを取り入れています。これにより、多様な視点や経験からの投稿が行われ、読む側もバラエティに富んだコンテンツに出会えるのです。このように、投稿担当者をローテーションさせることで、コンテンツの鮮度を保ち、投稿のモチベーションも維持できるでしょう。

3. 多様な視点の重要性

同じ内容でも、異なる視点からの提示や、異なるタイミングでの共有により、異なる反応が得られることがあります。一度スルーした内容でも、別の人が投稿することで新しい視点や情報が加えられ、それにより興味を持つ人が増えることが考えられます。企業SNSでの投稿も同様で、多様な視点を取り入れることは、コンテンツの魅力を高める上で非常に重要となります。

4. DXの始まりとしての企業SNS

企業SNSの投稿活動は、デジタル報告書の練習にもなります。そして、これはデジタルトランスフォーメーション(DX)の一歩ともいえるでしょう。企業の情報をデジタル化し、それを共有・伝達する能力は、今後のビジネス環境でますます重要になると考えられます。

5. ターゲットの明確化

企業SNSを運用する際、ターゲット層を明確にすることが重要です。新規顧客や既存顧客はもちろんのこと、社員の家族や、求人活動を行う際の潜在的な採用候補者にも企業SNSは大いに役立ちます。特に、社員の家族は企業のブランドアンバサダーとしての役割を果たすことができ、口コミを通じて企業の良さを伝えることが可能です。また、求人活動においては、企業の文化や働き方を伝える手段として企業SNSは非常に効果的です。

6. 経営者のセンスと企業SNS

企業SNSを社員全員での活用へとシフトさせることは、一担当での判断や運用では難しい。その判断には経営者のセンスが試されるのです。「お前やっとけ」的なスタンスで任せるのではなく、経営者が主導し、社員全員の意見や感じることを把握することは、企業文化や経営方針を形成する上で非常に重要です。企業SNSはただの情報共有ツールであるだけではなく、経営者が社員全員を理解し、組織全体をより良くするための鍵ともなり得るのです。

まとめ

企業SNSの運用において、日替わりの投稿や多様な視点の取り入れは、コンテンツの質を高め、関心を持続させるキーとなります。JALのようなアプローチを取り入れることで、企業SNSの活性化が期待できるでしょう。そして、経営者の深い関与と理解が、その成功の鍵となるでしょう。

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