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【学会発表お知らせ】障害のある矯正施設退所者の出所後の地域移行支援の在り方を考える(日本犯罪心理学会シンポジウム)

学会概要

発表日:2022年9月4日(日)
発表学会:日本犯罪心理学会 第60回大会(URL:https://www.jacpsy.jp/meeting/)
開催場所:名古屋大学東山キャンパス
大会プログラム:https://www.jacpsy.jp/wp-content/uploads/2022/08/JACP60%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0.pdf

演題概要

演題名:障害のある矯正施設退所者の出所後の地域移行支援の在り方を考えるー精神疾患のあるAさんを中心とした司法、福祉、医療の連携実践からー
発表者:熊上崇・鈴木美乃里・日向洋平・野口晃菜・丹羽康治

シンポジウム概要

矯正施設から退所した障害のある人にとって、施設退所後に必要なのは、住居、福祉サービス(生活保護、障害者手帳の取得)、医療機関との連携であるが、具体的にはどのようにすれば良いのだろうか。近年、矯正施設から退所した障害のある人が必要に応じて福祉的支援をスムーズに利用するための施策として、例えば、2009 年 から高齢又は障害を有し、かつ、適当な帰住先がない者について釈放後速やかに、適切な介護、医療、年金等の福祉サービスを受けることができるようにするための「特別調整」を実施されている。また、刑事施設においては、2014 年度から、「福祉専門官」という職種が設けられている。
一方で、特別調整を受けることができないが、福祉や医療を必要としている障害のある出所者への支援が課題となっている。
本シンポジウムでは、ある精神疾患をかかえた退所者の方に対して、刑務所において出所前に福祉専門官の紹介から、就労移行支援事業所や訪問看護の利用を検討し、その後就労移行支援事業所・居住支援・訪問看護が連携をして支援をしたケースについて、刑務所の福祉専門官、福祉事業所、訪問看護を担っている医療、それぞれの立場から報告する。そのうえで、本シンポジウムでは、罪を犯した障害のある人の司法・福祉・医療の連携の在り方と社会的・心理的支援の課題について議論したい。

司法関係者の方々に限らず、福祉、教育に関わる方々もぜひご覧ください。
皆さまからのご質問やコメントもお待ちしております。


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