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まずは、やってみよう。|『運がいい人になるための小さな習慣』

何度かオススメのところに出てきて、気になっていた一冊。

手に取ってみたら「小さな習慣」とタイトルにある通り、少しずつ、でも着実に毎日の暮らしに取り入れてみたい習慣がたくさん。

何かと不安になったり、物事を大きくとらえては足がすくみがちな日本人にとって、もっとどーんと構えて、ポジティブになろうよと背中を押してくれる一冊でした。

パラパラーっと気軽に読めるんだけど、でも読み終わったら何かやりたくなる。なんだろう、寝起きのコーヒーみたいなパワフルな本でした。


『運がいい人になるための小さな習慣』を手に取ったワケ

こういう自己啓発系の本はたくさんあって、おなかいっぱい気味だけれど、でもよく見たら、この本は著者が興味深い。

「成功した日本人」が日本人に向けてあれこれレクチャーする系の本はたくさんある。「海外のすごい人」が書いた自己啓発本を、単純に日本語にしたような本もたくさんある。

でも、この本が面白いのは「日本で暮らして仕事をしていたインド出身の方」が「日本人に向けて」書いている本という点。

日本人の小さく考えてしまいがちなところとか、石橋をたたき割るレベルで動き出さないところに目を付けて、もうちょっと軽くいこうよと背中を押してくれる。

いや、背中を押してくれるを通り越して、見透かされていてグサッとくるポイントもたくさん。自分が少し小さくなってきたな、チャレンジしてないなと感じたときに、何度か読み返したいなと思う本でした。

『運がいい人になるための小さな習慣』からの学び・気づき

すぐに行動する習慣を持てば、余計な不安と対峙する時間が減るという事実もおぼえておいてください。断られるかもしれない。失敗するかもしれない。そんな仮説を立ててびくびくしているなら、いますぐ行動を起こして結果を明らかにすればいいのです。

サチン・チョードリー『運がいい人になるための小さな習慣』(2019)アスコム

海外暮らしをしていて、周りの人たちをみて痛感していることが、まさにこれ。みなさん、とにかく思いついたらすぐに行動に起こしている。

数年の間にいくつか仕事をしていることもあるし、ビジネスじゃなくても、楽しそうなこともどんどん挑戦している。

もちろんすべてが順風満帆なんてことはないし、やめてしまったプロジェクトも沢山あるけれど、でも何はともあれ「やった」という実績と経験を積み上げている感じがある。

それに対して、私はただ悠長にサラリーマン人生をこつこつと続けていて、なんてシンプルな暮らしをしているんだろう…と。後からみたらなんてつまらないんだろうな。

そう思ってから、少しずつ「好きなこと」を探し始めた。

2年半前手始めにブログを始めてみた。最初のころは「ブログをやっている」というのが恥ずかしかったくらい、自信がなかった。

でも、そこからは、じわじわと行動が起こせるようになってきて、このnoteも続いているし、今年始めたポッドキャストもとても楽しく続けられている。

何もあれこれビジネスをしましょうねという難しい話じゃなくて、楽しそうだなと思ったことは、どんどんやってみても良いよね。そうやって考えたら、暮らしが楽しくなってくる。


『運がいい人になるための小さな習慣』から取り入れたこと

怖くて足がすくんでしまうときは、あえて失敗した場合を想像してください。それが1か月後の自分にどんな影響を与えるか、具体的にイメージするのです。(…)おそらく、そこまでの事態には陥っていないはず。現実はいまと何も変わらないでしょう。

サチン・チョードリー『運がいい人になるための小さな習慣』(2019)アスコム

いろいろとチャレンジしている友達と話していると、定期的に「What's the worst that can happen?(最悪の場合、どんなことが起きる?)」という言葉を耳にする。

まさにこの引用箇所に書かれている「あえて失敗した場合」を考えてみるというマインドセット。

新しいことを始めるのって、なんとなく怖かったり、続くかなと心配になったり、周りの人にどう思われるかなみたいな余計なことを考えてしまいがち。

でも、やってみて、3か月くらいたって「失敗したな…」と思ったとしても、今の私がチャレンジしていることで「死にそうな事態に陥る」なんてことはない。

たとえばTikTokに挑戦しようと思ったけど、やはり世界観についていけなかったりのめりこめなかったりして「失敗」と思って、ひっそりとアカウントを消すだけの話。なんなら誰にも気づかれることもない。

気になることに理由を付けてやらないよりも、最悪の場合はやめるだけだよなぁと思いながら、とりあえず走り出してみる。波に乗るかもしれないし、波に乗れないなぁと思ったら、路線変更をして山に登ってみる。

それくらいの柔軟さで、いろいろと手を出してみて、楽しいものを見つけられたら良いよね。

『運がいい人になるための小さな習慣』をおすすめしたい方

日本には「転ばぬ先の杖」ということわざがありますが、どうやら日本人には、失敗しないことを最優先に考える気質があるように思えてなりません。

サチン・チョードリー『運がいい人になるための小さな習慣』(2019)アスコム

あ、私のことだな。と思った方に、オススメです。日本人の考え方、というか、日本人が弱腰になりがちなのを見てきた方が書いた本だからこそ、ギクッがたくさん。

でもそれが嫌味っぽくならなくて、「確かにそういうところあるからこそ、意識したいな!」とポジティブに捉えさせてくれるのが、この著者の書き方の上手いところだなぁ…と。

そういえば、最近チャレンジしていなかったな。
なにかとやらない理由を探していたな。
そもそも何をしたいか考えてないな。

そんな方に、良いエネルギーチャージをしてくれる一冊です。


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