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ご機嫌でいるコツを、増やしたい。|『大丈夫、君は可愛いから。』

Kindleで何を読もうかなぁと調べているときに、定期的に出てきていた一冊。

『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。』というタイトルが印象的すぎて、何度か出会ううちに、そろそろ手に取りましょうかという気分になった。

自分の中にある「好き」「嬉しい」という気持ちをどれだけ多く持てるか。そのためにも「嫌い」「嫌だ」という気持ちをできるだけ遠ざけるか。

言葉で言うと簡単だけど、実際問題はいろいろな感情がざわざわして簡単じゃないというのが人生。

読み終わったら、ちょっとだけ背筋を伸ばして、前を向けるそんな面白い一冊でした。


『大丈夫、君は可愛いから。』を手に取った理由

気軽なエッセイというか、つぶやきみたいなものかな?と思ったけれど、いい意味でイメージとちょっと違った一冊。

22時を過ぎていい感じに疲れと酔いが回ってきた女子会のような、結構ディープな話が多くて、学びが多かった。

がちがちの自己啓発本ではないのだけど、ちょっとかっこいいお姉さんに「いろいろあるけどさ。」って背中を押してもらって、ご機嫌になる方法を教えてもらったかのような一冊でした。

『大丈夫、君は可愛いから。』からの学び・気づき

ちょっとだけ「嫌い」の感覚を鈍くする意識を持ってほしい。そして反対に「好き」の感覚を、研ぎ澄ませてみて。「好きだ」って感じる基準値を、もっと下げてみるのだ。

yuzuka『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。』(2018)KADOKAWA

30代になってなんとなく意識していたことを、パシッと言葉にしてくれていてスカッとした箇所。

20代のころは「みんな」という軸に影響されていて、好きでもないことをやってみたり、好きでもない服を着てみたり。

そこから30代になって、良い意味で「ワガママ」になった。いろいろ試してみたからこそ、やっぱり見えてきた「自分の好き」の感覚。

そして「苦手」「嫌い」なものをうまく避けられるようになってきた。それって、まさに「嫌いの感覚を鈍くしている」ことに繋がるんだろうな。

「私を苦しめるものは、いつだって捨ててやる」って思いは、不機嫌を遠ざける。貴方の人生に登場させるのは、あなたのことを喜ばせるものばかりで良い。そしてその登場人物を選べるのは、貴方しかいないんだよ。

yuzuka『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。』(2018)KADOKAWA

不機嫌でいる時間はもったいないから。毎日の暮らしをできるだけご機嫌で過ごしたいから、嫌なものは避けて良いよね。そうやって改めて考えさせてくれた本でした。

『大丈夫、君は可愛いから。』から取り入れてみたこと

「喜び」ほど、出し惜しみするべきでない感情は、ほかにない。嬉しいと思った瞬間い、思った分だけの感情を、できるだけ大げさに、周囲に知らしめる必要がある。

yuzuka『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。』(2018)KADOKAWA

海外暮らしをしていて、周りの人たちを見ていると、それぞれいろいろなことがあるにせよ、ハッピーそうな人が多い。

なんでかな?って見ていると、とにかく感情表現が得意。とくに「喜び」に関しては、映画俳優ですか?というくらい。

レストランにいても「キャーー!」って騒ぐし、「嬉しいーーー!!ありがとーー!!!」と、キラキラの大きな笑顔で表現してくれる。なんならジャンプもするし、小躍りもする。

いつからだろう。日本人が、そうでなくなってしまうのは。

「大人だから大きな声を出すのははばかられる」「大の大人がはしゃぐなんて恥ずかしい」「ぎゃぁぎゃぁ騒ぐのは下品」そうやって、ポジティブな感情も外に出さなくなって、無表情の大人になっていく気がする。

でもね、「嬉しい」「楽しい」ってポジティブな感情は、言葉にした方が回りも嬉しい。大きな笑顔につられて、ハッピーが伝染するから。

まだまだ練習中。でも、意識していきたい。出し惜しみするの、やめましょ。

『大丈夫、君は可愛いから』をおすすめしたい方

「理由は分からないけれど、なんだかいつもより、イライラする」多分誰にだってある、どうしようもない瞬間。

yuzuka『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。』(2018)KADOKAWA

え、まさに私のこと?

って、思った方も多いのではないでしょうか。特に女性陣。

「ライトエッセイかな?」「ツィートをまとめただけみたいな本かな?」なんて思いながら、この本を読み始めたら、ガツンと掴まれた。

この箇所が刺さったのであれば、ぜひ、読んでいただきたい。別に何があったわけでもないのに、なんだかモヤついていて、口からでてくるのは皮肉気味な言葉。そんな時こそ、開きたい一冊。

比較的サラッと読めるのだけど、本を閉じるときには「ご機嫌でいるコツ」をいくつか握りしめている。そんな不思議な本でした。

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