見出し画像

自分の言葉1〜神の主体性〜

“神は確実に常にどんな時代においても、どんなに悲惨な環境においても、神の救いの活動の芽を生起させる。それは神の欲し給うことであるが故に成される。神が私たちを選び、私たちを召し、私たちを一つ一つの焦点に集わせる。人間が成す活動であれば、いつかは無くなり消滅してしまう。しかし、神自らが生み出し、神自らが召し、神自らが成す。福音を伝える者を生み出すのも、福音を受け止め、信じる者を生み出すのも、神御自身。神が福音を伝える主体者で在られる。神の主体性はなんと強いことか。神の主体性はいかなる偶像の誘惑を持ってしても消すことはできない。”

はじめに、「自分の言葉」シリーズについて少し説明すると、「自分の言葉」は、私がキリスト教を中心として仏教や哲学を取り入れながら、自分で生み出した文章です。

洗礼を受けてから10年以上経ちますが、現在は日本基督教団の教会に籍はありますが、教会にはほとんど行っておりません。

私の主な経験としては、

・カルト宗教にハマり脱会した
・うつ病の恋人との泥沼の学生時代
・2度の自殺未遂
・障害者手帳などの公的福祉の力を借りた
・10回以上の転職を繰り返して現在は普通に楽しく一般企業で仕事している

がありますが、それらの経験を通じて生まれた言葉が「自分の言葉」シリーズの言葉になります。

私のスタンスをざっくり言ってしまうと、「キリスト教も仏教も哲学も、本当に大切にしていることは、大いなる愛である」ということです。

あくまで私のスタンスでしかありませんが、このスタンスで今後この「自分の言葉」シリーズを書いていきたいと思います。


それでは本題に移ります。

今回は「神の主体性」という命題です。

果たして、この命題の言葉の「神による救いの活動の芽」は本当に現代社会で確実に存在するのでしょうか。

神様が本当にいて、神様が本当に全ての人を救う活動を生まれさせているのならば、自殺も戦争もありません。

なので、この言葉は現実とは全く異なっていて、現実はもっと不条理です。

しかし問題は、こういうあり得ないような奇跡的な言葉を受け入れて共に生きるのかどうかという所にあります。

私はなぜか、この文章を読むたびに、どうしてもこの言葉に懸けてみたいという力強い気持ちが湧いてくるのです。

本当に神が救ってくれるかどうかを吟味して分析して明らかにすることを望んでいるのではなく、ただ「神が救ってくれるんだ」という圧倒的な心強さに懸けてみたいのです。

この圧倒的な心強さに人生を懸けても私は惜しくありません。むしろ、この矛盾とも言える不可思議な存在感に背を向けることこそ、私の人生には最も惜しいことなのです。

では、本当にこの文章にある神の主体性というものが存在するのならば、それは一体どのようにして生まれるのでしょうか。

それは、私の経験上、キリスト教では祈りにより、仏教では瞑想によると考えています。考えていますというよりも、むしろ、私の体感によります。

祈りは神に自分の問題を明け渡す作業になります。私は、祈れば心が軽くなりますが、軽くなるのは何者かに荷物を預けるからです。

その何者かが神であり、大いなる存在、大いなる愛であり、無限に私の荷物を預かり解決してくださる存在です。

瞑想も同じですが、瞑想の場合は言葉を連ねることによるのではなく、沈黙によります。自分の思考や感覚を見張り続ける作業を通じて、一瞬のうちに訪れる沈黙が心に平安を与え、心の悩みを無にします。

祈りによってでも瞑想によってでも良いのですが、とにかく神の主体性が生まれれば、自分ではない何者かが行動してくれるように体感できます。

何者かは神であり世界そのものです。世界が私の味方になり、世界が動いて問題を解決してくれます。

問題が解決される際は、自分の脳では全くもって予想もしなかった方向から解決されていきます。意表をついた盲点をつくような出来事によって現実的に具体的に助けられます。

世界なる神は、私の主体性・自発的行動なんかの何百倍もの行動力を持っていて、私の何千倍ものアイディアを持っています。

祈りや瞑想は、具体的に私たちの行動さえも変えます。その変化がある意味奇跡なのです。

ニートが本気で働くようになります。宗教にハマった人が現実世界と向き合うようになります。自殺未遂をした人が自分の人生を大切にするようになります。ブラック企業からホワイト企業に移ります。うつ病の恋人との関係が正しい関係に変わります。

そういう奇跡が起こります。

そういう奇跡を体験していくうちに、「ああ、神様って本当にいるんだな」って思えてきます。

今私が抱えている問題も、思わぬ形で解決されることは、もう経験上当然です。

神の主体性を内に招くことで奇跡は始まるのだと私は気づきましたし、信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?