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人生いつでも動き出す

画面を開けば、見るつもりもない情報をいつも手に取ってしまう。
いつしか頭の中は他の情報でいっぱいだ。
どれだけの時間をこの情報たちに奪われたのか?
気づいた時には疲労感と虚無感に苛まれている自分に気づく。

私たち人間は、こんなにも視覚からの情報に頼り切っているのかと知る。
画面ばかり見つめているその瞳にどんな世界が見えているのか。

鳥の鳴き声や道端に咲いた花、風が吹いたことや、いつしか、自分自身の気持ちにすら気付けなくなってしまっている。

こんなんじゃダメだ。と頭では分かっている。
しかし不安や恐れが襲いかかり、何かにしがみつく。
目に見えず、立ち向かうことも、逃げることも出来ないものが。

あれをしなければ…
これをしなければ…
そんなことが次から次へと。

将来のために…
いつか…
来年こそは…
私たちは未来のために”今”というこの瞬間をどれだけ犠牲にしているのか?

本番の無い人生という舞台のリハーサルをいつまで続けるのか?

そんな自分たちと向き合い続けたこの10年。
苦しさの先にあったものは解放だった。

少しずつ、でも確実に、私たちの思考と行動を縛り付けていた"幻想"を手放していく。

働き方や住む場所、時間やお金との付き合い方。
自然の一部としての私たちが、自然に寄り添える生き方や心地良さを軸に、一つ一つ丁寧に踏み出していって。

それから3年。
自然の流れ、人とのご縁、完璧なタイミングによって、私たち夫婦はLITTLE SNUFKINをスタートすることとなった。

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