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【完全保存版】英語は絶対に発音記号の学習から始めた方が良い理由 + 学習マップ

まず、皆さんが単語を正しく発音出来るかどうか10秒でテストします!
下記の5つの単語を声に出して読んでみてください。

mobile

allow

bury

chaos

height

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下記が解答です。
*片仮名の発音と英語の発音は全然違いますが、止むを得ず片仮名にしてます。

mobile / móʊb(ə)l / モウブル
*モバイルと読んだ方残念!

allow / əlάʊ / アラウ
*アロウと読んだ方残念!

bury / béri / ベリィ
*ブリィと読んだ方残念!

chaos / kéɪɑs / ケィアス
*カオスと読んだ方残念!

height / hάɪt / ハイト
*ヘイトと読んだ方残念!


このテストで伝えたかった事は、ローマ字読みは全く当てにならないという事です。
今からローマ字読みは英語もどきだと思ってください。英語の皮を被った何かです。全力で憎みましょう。
僕が総理大臣になったらローマ字読みを抹消します。

発音記号を調べずに英単語を読むことは、日本語を学習している外国人の方が、辞書を使わずに漢字の形から読み方を予測して適当に発音しているのと同じことです。

小学校の頃を思い出して欲しいのですが、僕たちは母国語である日本語の本ですら、辞書を引きながら読んでいましたよね。
それなのに第二言語の英語の読み方を調べずに何となく読んでしまうのは、完全にローマ字読みと和製英語の仕業です。

僕は仕事柄、英語上級者の方と仕事することも多く、どうやって英語が上手になったのかいつも聞きますが、学習初期に発音学習に本格的に取り組んだ方ばかりです。

逆に何年も勉強しているにも関わらず、中々成長出来ない方は、TOEIC800点以上取得していても、発音記号の読み方を知らなかったりします。
悲しいことですがその方達は、英語習得の遠回りをしてしまっています。

ちなみに僕はニューヨークに渡米してしばらくは、レストランで水をもらうことが出来ませんでした。
食事はメニューを指差しながら"This one please"と言えば頼めましたが、水はメニューにはなかったので、"This one please戦法”が通用しなかったのです...。
WaterのRの発音は当時の僕には巨大な壁でした。

そんな壊滅的なレベルだった僕が、どのようにしてニューヨークのSubway(サンドイッチ屋さん)で、チーズやら肉やら野菜やらソースやらと、自由にカスタマイズ出来るレベルまで辿り着いたのか説明していきます。


1. 英語耳で発音記号をマスターする

なんの準備もしないまま、「とりあえず海外に行けば喋れるようになるだろう」という超甘い考えで渡米して、完全に八方塞がりになってしまった僕に、「どのように英語を学習するのか?」を教えてくれた日本人の英語コーチがいました。

そのレッスンで発音記号の重要性、そして学習には英語耳が良いということを教えていただき、レッスン後すぐにニューヨークの紀伊國屋に買いにいきました。(日本の1.5倍以上の価格ですw)

購入してから8年が経過した今でも復習の為に定期的に見直しています。

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発音記号の本なのに、何で英語耳なの? と思った鋭い皆様、実はリスニングでの音を聞き取るというスキルは発音を練習することが一番の近道なのです。

僕たちは中途半端に英語に触れてきてしまっているので、その事に気がつきにくいのですが、例えば0から中国語を学ぼうとした場合、リスニング力をつける為にいきなり中国ドラマを観まくるとかはしないですよね。

意味不明な音をいくら聞いても、何も理解出来ません。

まずは、発音記号(音)を学んで、単語の意味と音をマッチングして、基本的な文法を学んで、その後で初めてリスニングの学習に入るべきです。

話が少し逸れましたが、英語耳での学習のメリットは下記の3点です。

1. 舌や口の形、そして息の出し方などがクリアに説明されている。

2. 日本人が混同しやすい音(SheとSeeなど)も区別して発音出来るようになる。

3. 著者の学習歴が散りばめられていてモチベーションが続きやすい。


本を購入して学習をする時は絶対にCDで音を聞いて、自分でも発音しながら学習を進めてください。

英語を話す口の筋肉と日本語を話す口の筋肉は全く違います。発音学習は筋トレなので、本気で取り組むと口がヘトヘトになります。

イチローの素振りの動画を10,000回観ても、バッティングのスキルは向上しないのと同じことで、音を聞いているだけでは絶対に発音は良くならないので、何度も何度も正しい音を聞きながら繰り返し練習してください。

そして毎日の練習の最後に、自分が練習している時の音声を録音して、英語の先生や発音が綺麗な人に聞いてもらって、フィードバックをもらってください。

発音の練習は地味な為、一人では挫折しやすいです。なので可能な限り先生を見つけて先生と一緒に取り組むようにしましょう。



2. 音声変化のルールを覚える

実は、英語耳で発音記号が読めるようになっただけでは、まだリスニングも発音も実際に通用するレベルに到達することは出来ません。

単語単体の音と、単語が組み合わさっている文章の音はびっくりする位違います。そして、それが日本人がリスニングが出来ない一番の原因です。

僕は中学生の時は野球部だったのですが、いつも練習が終わってグラウンドを出る時に、帽子を取って「ありゃした!」と大声で叫んでいました。
「ありがとうございました!」をめっちゃくちゃ雑に言ってるだけなのですが、これくらいのレベルで音が変わると思ってください。

下記の例は良く耳にすることがあると思います。

I want to eat ice cream. → want toはワントゥーではなくワナになります。

I'm going to go to Disneyland. → going toはゴーイングトゥーではなくガナになります。

Could you... → クッドユーではなくクッジューになります。

I had to sleep. → had toはハドトゥーではなく、ハットゥーになります。

このように文章になると音が変化しまくる、厄介極まりない英語ですが、実はルールがある為、そのルールを最初に理解してからシャドーイング(英語を聞いてすぐにリピートすること)などに取り組むと、非常に効率よく学習を進めることが出来ます。

ルールを知らずにいきなりシャドーイング学習に取り組むことは、IKEAのベッドを説明書無しで組み立てようとする位効率が悪いことなので、発音記号が終わった後は、英語の音声変化のルールを全て学びましょう。

僕が読んできた中で一番体系的に説明されていたのが下記の本です。

英語のパーソナルジム ENGLISH COMPANYが出版している本で、下記の5つのルールの詳細な解説と共に豊富な練習問題が用意されています。
音声もQRコードで簡単に携帯から聞けるので、とにかく学習がしやすい教材です。

ルール1
連結【Linking】
・単語同士がつながって発音される
例:old enough:オゥディナフ
speak up:スピーカァプ

ルール2
同化【Assimilation】
・隣り合う音に影響を受けて、違う音に変化する
例:get your coat:ゲチュアコゥト
as you like:アジューライク

ルール3
ら行化【Flapping】
/t/や/d/が「ら行」のような音で発音される
例:little:リロゥ
getting better:ゲリン ベラー

ルール4
脱落【Elision】
あるべき音が発音されない、あるいは聞こえにくくなる
例:good day:グッディ
perfectly:パーフェクリー

ルール5
弱形【Weak Form】
弱く短く発音される
例:call him:コーリㇺ
will be:ウォビ

この本を3周位(1日30分で1ヶ月位)、しっかりやり込むことで、今まで全く聞き取れなかった洋画や洋楽なども所々聞き取れる箇所が出てくる筈です。


3. 単語は発音記号で覚える

音声変化のルールまで習得したら、後は発音記号通りに発音出来る単語をひたすら増やしていきます。
ほぼ全ての単語帳に発音記号はついておりますので、単語を覚える時はスペルではなく発音記号を読みながら覚えてください。単語学習に音声は必須です。

僕は下記のように単語のスペルと発音記号をスプレッドシートにまとめて、発音記号だけを読んで意味と合わせる学習をすることにより、飛躍的に発音が良くなりました。

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テストの時は左のスペルを隠して、音読してから、右側に意味を書き込んで答え合わせをします。
最初の頃は発音記号が読めずに苦労しましたが、何度もやることによりスラスラと出来るようになりました。

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この学習方法を続けた結果、下記の2つのことが分かりました。

1. ローマ字読みは本当に役に立たない(しつこい)

2. スペルから予測出来る音が結構ある(ローマ字読みとは全然違う)

例えば、多くの方がスペルに釣られて発音を間違う単語でawとouがあります。
・Awesome
・Law
・awful
・bought

このawを「アウ」、ouを「オウ」と読んでしまう方が多いです。僕も最初はガッツリそう読んでました。笑
このawとouの発音記号はɔなので、どちらも「オー」と発音します。
Awesomeはアウサムではなくオーサムです。

このような規則性が何度も何度もやっていると感覚として掴めてくるようになります。例外も多々ありますが、発音記号を知らない単語でもそこまで間違った発音をする頻度は一気に減る為、一発で伝わる英語を話せるようになります。


4. 発音矯正アプリのELSA Speakで仕上げる

3の単語学習と併用しながら取り組んで欲しいのがELSA Speakという英語発音矯正の神アプリです。

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こちらは世界に2,000人程度しかいないスピーチサイエンティストの博士号を持っているMr. Xavier AngueraがCTOとして0から開発している為、他の英語のアプリとは根本から違う仕組みになっています。

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細かく説明するよりも一度実際に使っていただいた方が早いと思うので、是非ダウンロードして無料のテストを受けてみてください。
無料とは思えないレベルで、あなたが苦手な音を分析してくれてスコア化してくれます。

【App Store】


【Google Play】


先日、僕が勤めているニューヨークのCo-Living、CrossOverの繋がりでベトナム出身の創業者、Ms. Vu VanにZoomでインタビューさせていただきました。
ご自身もアメリカに渡った時に発音学習で非常に苦労した経験から、高額な発音矯正のコーチを雇う余裕が無い方でも発音矯正が出来るツールを開発したい。という熱い想いから生まれたのがElsa Speakです。

全文英語となりますが、下記がインタビュー記事のリンクなので是非英語の勉強だと思って読んでみてください。
創業の想いと、起業家としてのリアルなストーリーが学べます。

https://blog.crossover.live/elsaceointerview

Elsa Speakは無料で使うことも出来ますが、機能が制限されているので本格的に発音を伸ばしていきたい方は有料プランでの学習がオススメです。
今回特別に割引コードをいただいたので、有料版にしたい方は下記の画像のリンクから購入してみてください!

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発音が出来るとリスニング力が上がるだけではなく、周りからカッコイイと言われるのでモチベーションが上がり、更に積極的に英語を話せるようになります。

長い道のりですが、効率良く取り組めば必ず良くなりますので今回の学習法を参考にして頑張ってください!


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