にら

私の何気ない日常をお裾分け、

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インスタントモーニング

眼を閉じてあけたら朝になっているの、 知らない間に気づかないうちに思ってもいないのに静かなのになにもないのにもどらないのに明るいの、 有りもしない幻想に惑わされて覚束無いまま終止符を打たれて呆然と観るam6:00が私は恐い。 それは誰がいつどの様にして注いだのかわからない冷めたブラックコーヒーを訝しげに覗く私の眼が暗く黒いそれに映ってしまった時の様である。 嗚呼、今日も厚く喉を通るブラックコーヒーが美味しい。

    • いつかの憂鬱

      あんなに胸踊らせてたはずの出来事も何故こんなにも瞬間的に褪せてしまうのだろうか。 鉛のようななにかが胸に深く落ちて溺れそうになるのを堪えるのに精一杯だ。 時間が経って気が抜けていたのだろう。 ひとつもやを見つければ消えることがないことは知っていたはずなのに。 失恋ソングなんかで拭い切れない何かと今日も眠りに着く。

      • 「気になる」の正体

        私は激しく動揺していた。 どうやら目の前にしてしまうと手が自然と震えてしまうのだ。 特別何をしたわけでもない、されたわけでもない。ただカードを私が差し出し、引いてもらうだけの単純作業だ。 何人かを巻き込み始まった神経衰弱。 人見知りできっかけを作ろうとしない私に機転を効かせて友人が提案してくれたのだ。しかしながら、私の存在などこれっぽっちと言っていいほど無いだろう。友人の影にいたカードを差し出してくるおまけ。 そんなこんなでやはり目が合うなんて奇跡など無かった。 目の前にいる

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