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ユニチャーム22年連続増配

ユニチャームに関して、22年連続増配という興味深い記事を見つけたが、そもそもどんな会社かよく分かってないので調べてみることにした。

ユニチャームとは?

ユニ・チャーム株式会社は、日本を拠点とする消費財メーカーで、特に衛生用品とペットケア製品の分野で知られています。1974年に設立された同社は、おむつや生理用品、介護用品、そしてペット用の製品など、幅広い衛生関連商品を提供しています。

ユニ・チャームは、特に「ムーニー」や「マミーポコ」といったブランドの赤ちゃん用おむつや、「ソフィ」ブランドの生理用品で市場の一角を占めています。また、高齢者向けの介護用品やペット用品の分野でも、その革新的な商品開発で知られており、国内外で幅広い消費者に支持されています。

国際的にも事業を展開しており、アジア、中東、北アメリカなど世界各国で製品を販売しています。ユニ・チャームは、品質とイノベーションに注力し、消費者の多様なニーズに応える製品を提供することで、衛生用品市場において強固な地位を築いています。

企業の社会的責任(CSR)活動にも力を入れており、環境保護や持続可能な材料の使用にも注目しています。また、社会貢献活動や健康促進イベントの支援など、社会全体の福祉向上に貢献する取り組みも積極的に行っています。

純利益最高 23年12月期

ユニ・チャームは2023年12月期に純利益が前年比27%増の860億円となり、2年ぶりに最高益を更新しました。この好業績は、日本とアメリカでの値上げ、ペットケア事業の好調、円安の影響などによるものです。これを受けて、同社は22年連続で配当を増額し、24年12月期の配当を前期比4円増の44円とする予定です。売上高は5%増の9417億円、コア営業利益は7%増の1279億円でした。特にペットケア事業が好調で、猫向け商品が貢献しましたが、中国市場は苦戦が続いています。それでも、24年12月期は売上高と純利益がともに過去最高を更新する見通しです。

日経新聞の図引用

国連プラ規制交渉の参画へ一歩

キリンホールディングスとユニ・チャームが、プラスチック汚染問題に取り組む国際プラスチック条約企業連合に加入する見通しです。この連合は、プラスチックのライフサイクル全体に関する国際ルール作りに影響を与える約160社・団体で構成されています。国連が2024年末までに法的拘束力を伴う国際条約をまとめる予定であり、企業活動に影響が出る可能性があるため、これらの企業は情報ルートを確保し、提言や情報提供を行うことを目指しています。日本の企業も国際プラスチック条約企業連合に参加することで、国際交渉への参画と環境対策及び事業競争力の強化を目指しています。

小型包装で物流効率化

ユニ・チャームは、物流効率を高めるために大人用紙おむつ「ライフリー うす型軽快パンツ」のパッケージを12〜13%程度小型化しました。これにより、1台のトラックにより多くの商品を積載でき、年間1000台のトラック使用を削減する見込みです。この小型化は、接着剤を使わず超音波で熱を使って接着する技術により、パッケージの圧縮が可能になったことで実現しました。この取り組みは、2024年に施行されるトラック運転手の時間外労働規制に対応するためで、物流の「2024年問題」に対処する一環としています。他の企業も包装の小型化や物流効率化に向けた取り組みを進めており、これらの努力は全体として大きな効果をもたらしています。

ペット長寿化に商機

ユニ・チャームはペットの長寿命化に伴う新たなニーズに注目し、5年間でペット事業の売上を50%増やしました。日本のペット市場は健康や介護に関する商品やサービスの需要が高まっており、飼い主の支出額も増加傾向にあります。例えば、ユニ・チャームの猫用健康フード「オールウェル」は、猫特有の「吐き戻し」の抑制を売りに想定の2倍以上の売れ行きを記録しています。このように、ペットの高齢化が進む中、健康に着目した商品開発により、ペット市場は拡大を続けています。また、飼育放棄の問題に対処するため、企業も新たな商品やサービスを提供しています。

日経新聞の図引用

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