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経産省84億拠出、生成AI基盤の国産化を促す。

経済産業省は国内の生成AI(人工知能)開発を支援する。データ学習などに使うクラウドサービスを米グーグル・クラウドから84億円で借り上げ、計7つの新興企業や大学などに無償で提供するとのこと。

要約文

経済産業省は、国内の生成AI(人工知能)開発を促進するために、米グーグル・クラウドのクラウドサービスを84億円で借り上げ、7つの新興企業や大学などに無償で提供することを発表しました。この取り組みは、海外企業による生成AI基盤の先行を追い上げ、国産化を促す目的があります。支援は半年間で、参加する企業や研究機関は基盤モデルの開発を進めます。経産省は、このプロジェクトを通じて開発力の向上を目指し、企業間の情報共有、海外事業者との交流、資金調達支援、生成AIの利用企業とのマッチングなどを促進します。目的は、国内での安全かつ需要に応える生成AIモデルの開発を支援することです。

日経新聞、図表引用

ABEJA(アベジャ)

アベジャは、日本のテクノロジー企業で、主に人工知能(AI)技術を活用したソリューションを提供しています。2012年に設立されたこの会社は、AI技術を用いてビジネスの課題解決や生産性向上を支援しており、特に画像認識技術やデータ分析に強みを持っています。アベジャは、製造業から医療、インフラ管理まで幅広い分野に対するソリューションを展開していて、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させるサービスを提供しています。

その製品やサービスは、AIを利用して大量のデータから有用な情報を抽出・分析し、顧客が直面する具体的な問題を解決することに焦点を当てています。また、アベジャは国内外で多数のパートナーシップを結んでおり、グローバルに活動している企業です。スタートアップとして始まったアベジャは、AI技術の革新的な応用により、注目を集める存在に成長しました。

プリファード・エレメンツ

プリファード・ネットワークス(PFN)は、生成AIの大規模言語モデル(LLM)を開発・提供するために、子会社「Preferred Elements」(PFE)を設立すると発表しました。この新会社は2024年にマルチモーダル型の生成AIを商用化する予定です。PFNは、産業技術総合研究所のスーパーコンピューター「ABCI」の計算能力の2割を利用してLLM開発に取り組んでおり、既に日本語と英語で学習した130億パラメーターの言語モデルを構築しました。新会社の代表にはPFNの岡野原大輔代表兼最高研究責任者が就任し、大規模言語モデルの開発ノウハウを商用サービス開発に生かす計画です。PFNは2023年1月期の単独決算で76億円の売上高と30億円の純損失を記録しています。

ストックマーク

ストックマーク株式会社は、AIを活用した情報収集プラットフォーム「Anews」を提供している企業です。このサービスは、製品化や新規事業の加速に貢献することを目的としています。Anewsは、国内外約35,000サイトから、ユーザーの関心に合った情報を毎日提供することで、組織の情報収集を効率化し、情報感度を強化します。このプラットフォームは、独自のAI技術を用いて情報を整理し、組織や業務に合わせた必要な情報を届けることが特徴です。

主な価値提案は以下の通りです:

1. **最新技術や競合動向などの膨大な情報収集をAIで自動化**:ユーザーの興味関心を学習し、パーソナライズされたニュースを自動的に配信します。
2. **国内外35,000サイトから多様なソースから情報を発見**:日本語、中国語、英語の情報源を含む広範な探索を通じて、必要な情報を推薦します。
3. **情報収集の個人差を解消**:キーワード設定によるオリジナルのニュースフィードの作成・共有を可能にし、チーム共通の情報収集環境を構築します。
4. **操作はワンクリックで、集めた情報を簡単に共有**:情報共有をシンプルにし、情報源・信頼性・適切性の把握を容易にします。

Anewsは、情報収集・共有を活性化させ、不確実性の高い将来を見通し、社会課題の解決やイノベーションの創造に貢献することを目指しています。このサービスは、組織内の暗黙知を拾い上げ、知識の在り方を明らかにし、チーム間のコミュニケーションを活性化させることで、情報感度を高め、文化を変え、新しい事業を創造する組織への変革を支援します。

サカナAI

サカナAIは、東京に本拠を置く新興企業で、複数の小型AIを組み合わせて高性能な仮想AIを作ることを目指しています。このアプローチにより、従来の大型コンピュータを必要とするAIと比べて、必要なコンピュータの規模とエネルギー消費を削減できるとされています。サカナAIは2023年8月の創業以来、ソニーやNTTなどから総額45億円の資金を調達し、現在は注目のスタートアップとなっています。創業者にはグーグルの研究機関出身者がおり、AI開発の新たな方向性を模索しています。この企業は、従来とは異なる新たな対話型AIの開発を進めており、小さなAI単位が連携して学習することで、よりエネルギー効率の良いAI技術を目指しています。サカナAIは、日本でのAI開発の新たな可能性を探り、グローバルなAIラボの立ち上げを目指しています。

チューリング

Turingは、「We Overtake Tesla」をミッションとして掲げ、2030年までに完全自動運転の電気自動車(EV)を10,000台量産することを目指している企業です。このプロジェクトは、地球環境に優しく人々の生活を劇的に向上させるとされています。創業者は、以前将棋名人に勝つプログラムを開発した経験があり、今度はTeslaを超える自動車メーカーを作ることを目標にしています。彼らは、ハードウェアとソフトウェアの融合により、日本から優れた車を生み出すことができると信じています。

チューリングは、自動運転技術を中心に、大規模言語モデル(LLM)の出現によって可能となった技術的進歩を基に、完全自動運転EVの開発に取り組んでいます。彼らのアプローチは、カメラを使用して運転の判断を行うことで、AIが実世界を理解し制御できるようにすることに重点を置いています。これにより、最終的にレベル5の自動運転の実現を目指しています。

Turingの計画には、2023年に東京オフィスを開設し、2025年までに工場を設立して100台の納車を完了させること、2027年に完全自動運転EVの量産を開始し、2030年までに年間10,000台の生産能力を達成することが含まれています。彼らは、AI技術とEV製造の両面で企業を成長させることを目指しています。

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