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世界最大のテクノロジー見本市②

以前の記事に引き続き、米国で開催中の世界最大のテクノロジー見本市「CES」の記事を取り上げる。

要約文

米国で開催された世界最大のテクノロジー見本市「CES」では、生成AI(人工知能)の進化が大きな話題となった。約4000社の参加企業がAIの活用方法を競い合い、企業の成否を左右する要因となっている。例えば、ロレアルは生成AIを使用して顧客に最適な化粧品を提案するサービスを披露し、ウォルマートは新型商品検索アプリで新しい顧客体験を提供している。また、ソニーとホンダの合弁企業はEVに対話型AIを搭載する計画を発表した。

このCESでは、テクノロジー企業だけでなく、従来AIと無縁だった非テック企業も注目を集めた。生成AIは創造性を備え、文章、画像、音声を理解し、動画を作成する能力を持っている。しかし、日本企業のAI関連の展示は少なく、技術的に周回遅れの印象を受けた。AIの進化は止まらず、プライバシー侵害や偏見などのリスクも存在する。生成AI関連市場は2027年までに約7倍に拡大すると予想されているが、AIの制御と安全性の確保はまだ未解決の問題である。

感想

非常にワクワクする話題である。2023年には、OpenAIやGoogleが生成AIの性能や機能を競い合っていた。そして今、それらが具体的な商品として実用化されつつある。私たちの生活に導入される日も近いだろう。

特に、日本はこのテクノロジーの恩恵を最も受ける国の一つになる可能性がある。なぜなら、日本は急激な人口減少と高齢化社会を迎えており、この状況がテクノロジーの普及を加速させる可能性があるからだ。しかし、日本は開発系のベンチャー企業を生み出すよりも、利用者側に立ち、Proof of Concept(POC)に協力する方が適切ではないだろうか。国が法整備を進め、地方自治体がPOCのための舞台を提供すべきだ。特に、高齢化社会の集落でのモデルケースを目指すべきである。日本には、このような新しい技術を積極的に取り入れるマインドセットが求められていると筆者は考える。

興味深かった事例

親が赤ちゃんを抱っこして手を離すと自動伴走してくれる「AIベビーカー」=ロイター

「AIベビーカー」で注目されるのが、カナダのグリュクスキンド。親が赤ちゃんを抱っこしてベビーカーから手を離すと、親と自動伴走してくれるそうだ。

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