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お寺の掲示板 【No.33/柊原のお寺・真宗寺/2023.11月】


味というのは身をとおすということですね。
 つまり味は説明してみようがない。



宮城顗という先生の言葉。真宗はただの形而上学ではなく、真宗を内面化することの重要性が説かれています。真宗とは体験であり、運動であり、生活なのです。

別の言い方をすれば、「親鸞を学ぶ」という態度と共に、「親鸞に学ぶ」、「親鸞に(自己を)(人生を)学ぶ」という機軸が必要なのでしょう。

また、曽我量深という先生が『親鸞の仏教史観』という本の中で、「水」がわかるとは、H2Oという式を知っていることではなくて、水をごくごく飲んでしまうことだということを述べています。

すなわち、曽我先生の言われたことは、学理的な理解だけでは不完全である。「救済」とその「原理」は不離のものであるという指摘であり、「修学」と「修行」もまた相即不離であるという示唆であります。

「机上の学問」も「現場の学習」も大事です。
どちらがよろしいというものではありません。

真宗学徒の学びは、頭を使うとか、体で覚えるとかで済む話じゃなくて、心の奥底から湧き出る、命そのものの訴求によって、自身の全てを尽くして、歩みを進めてゆくものです。

…ちなみに、今回の筆字は弟に書いてもらいました(*^-^*)

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