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【連載】かくれ念仏/No.12~鹿児島の真宗民語その4~

仏壇・本尊のさまざまな様式

かくれ門徒は公に仏壇を設けられないので、本尊をいたるとろに隠して拝んだ。

神棚を装った仏壇(都城歴史資料館蔵)、一見ただのタンスに見えるが、上部を開くと仏壇になっている「タンス式仏壇」(真宗大谷派鹿児島別院大谷会館蔵)。

講から講へ本尊を移す際に魚売りの行商にふりをして使用した「お運び魚籠びく」(光徳寺蔵・大谷会館にて展示)。

番傘のように模った木箱の中に巻いた掛け軸の本尊を仕込んだ「傘仏」(人吉市楽行寺蔵)、薄い板の中に絵像を忍ばせた「まないた」(同)、柱の中に阿弥陀仏像を仕込んだ「柱仏」(ミュージアム知覧蔵)、竹筒の中に阿弥陀仏像を仕込んだ「竹筒仏」(楽行寺蔵・黎明館蔵ほか)。

また、隠れ部屋を設けて法座を結んだ例もある(山江村歴史民俗資料館にて展示・特に熊本県水俣市源光次寺の隠れ部屋は「薩摩部屋」という)


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