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早期退職 第10話 退職後の生活-⑤(資格検定受験)

 ハローワークの相談窓口に行った時に、現在はコロナ等で求人募集が少なく、非常に厳しい状況であると聞いた。求職活動は、じっくり時間をかけてやることにして、資格検定を受験すると話すと悪くはない選択と言われた。資格検定の受験は、その合否にかかわらず求職活動実績にカウントされる。そこで、当面の間資格検定を受験することにした。
 
 資格といってもいろいろあり、今後の求職活動に役立つものとしてどういうものがあるか考えてみた。例えば取得に20年もかかる資格もあり、私の場合、残りの自分の時間からすると非常に難しいと思った。
短期間で取得できて、なおかつ今後の自分に役に立つような資格は無いものかと考えた。その中で選んだのが、ファイナンシャルプランナー3級と簿記3級だ。どちらも、若い人であれば3ヶ月ぐらい集中すれば取得できるようである。自分のようなアラ環のおじさんでは難しいのでそれぞれ半年間合わせて1年間勉強に充てることにした。
 
 ファイナンシャルプランナーの知識は、非常に役に立つと思う。内容は、社会保険、生命保険、損害保険といった保険関係、株や債券、投資信託といった金融資産の運用、それから税金、不動産、相続と多岐にわたる。
これまでお金に関する勉強をほとんどしてこなかった人にとっては非常に役に立つと思う。勉強は、テキストと問題集を1冊ずつ購入してやった。
暗記物が中心なので時間をかければ3級であれば合格できると思う。試験は年3回実施される。内容は学科試験が120分、実技試験が60分となっており、それぞれ60点以上で合格となる。出題形式はすべてマークシートである。受験したときに驚いたのは、女性の数が異常に多かったことだ。特に若い女性が多い。後で知ったことだが、どうやら保険の外交員の女性はこの資格を取る人が多いらしい。
 
 次に簿記だが、イメージとしては商業高校の学生が受験するものだと思っていた。ただし、全世界で使われているものであるので知っておいて損はないだろうと思った。勉強は、ファイナンシャルプランナー検定と同じくテキスト1冊と問題集1冊を購入した。ただ、ファイナンシャルプランナー検定と違うのは暗記だけでは太刀打ちできないところである。
特に仕訳については、なかなか理解が難しいところがあった。そこで自分は、ふくしままさゆきさんのYouTubeで勉強した。非常にわかりやすく助かった。個人的には有料級だと思う。
 
 試験は、自分の場合はネット試験を利用した。問題は大きく3題あり、1問目は仕分け問題、2問目は諸々、3問目はバランスシート、損益計算書の作成等である。1問目と3問目の配点が高いのでこちらを重点的に勉強した方が良い。試験時間は、60分と余り余裕はない。焦らず時間配分を考えながら取り組むといいと思う。
 
あと、簿記を学ぶとバランスシートと言うものが出てくる。この考えは他にも応用が利き非常に役に立つ。簿記を学んだことで自分の考え方の幅が広がったような気がした。
有名なYouTuberの両学長もこのふたつの資格の取得を勧めていたが、その通りだと思った。何とか、ファイナンシャルプランナー3級、簿記3級ともに合格できた。


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