アンクルくうが

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早期退職 第20話 会社の同期と先輩

 事情があり、退職の挨拶もまともにできなかった。お世話になった人には本当に申し訳ないと今でも思っている。最後にゆっくり話がしたかった人達の顔が思い浮かぶと残念な気持ちになる。   そんな退職後の不安定な時期に会社の同期と先輩からもらったメールは非常にありがたかった。急な退職だった為、その同期には各所からいろいろ問い合わせがあったらしく、本当に迷惑をかけてしまった。   退職後、会社を離れると、やはり社会とのつながりが希薄になり、自分だけ蚊帳の外にいるような気がして、不安になる

    • 早期退職 第19話 OBの訃報

       この年齢になってくるとOBの訃報をしばしば耳にするようになる。現役時代、恐かった人、優しかった人、優秀だった人、合わなかった人など、いろんな人の顔が思い浮かぶ。どんな人も死を避けることはできないと思った。入社した時の初めての上司が亡くなっていたことを知った時は、かなりショックだった。まだ七十前半で若かった。    現役時代は、鉄人と云われた人だった。随分前に体調を崩していると噂は耳にしたことがあったが、それ以降の情報は聞いてなかった。この元上司とは最初はあまり合わなかった。

      • 早期退職 第18話 退職後の夫婦関係のバランスのとり方

         旦那の退職後、ストレスで体調を崩す奥さんもいるそうだ。それは、分かるような気がする。 今まで、昼間いなかった旦那が急に毎日朝から晩までいるわけだから。それが嫌な奴だったら最悪である。体調も崩すだろう。 対策としては、別に相手が嫌いなのではないと思うので、お互い話し合ってザックリとした取り決めみたいなものを作ることをお勧めする。問題があれば、変えればいい。夫婦間の取り決めなので簡単なのではないか。  例えば、午前中は奥さんがパートで外出。その間に旦那は家事をする。午後は旦那

        • 早期退職 第17話 モンスター化

           退職後は、朝からソファーに転がり何かを食べながらテレビを見ている。洗濯をするのでもなく、掃除をするのでもなく、洗い物をするのでもなく、ゴロゴロしている。そんな生活になるのでは?と思っていたが、現実は全然違った。毎日、黙々と家事をやっている。朝は洗濯に掃除、そして午後は洗濯物の取り入れ、食器の洗い物など次々こなしている。    日常は午前中妻が仕事で外出。昼からは私が散歩、買い物等で外出。帰宅後、私はベランダで音楽を聴きながらくつろいでいる。妻と会話するのは朝と夕食の時くらい

        早期退職 第20話 会社の同期と先輩

          早期退職 第16話 退職後の生活-⑪  運動 ~七福神巡り~

           退職後は、運動不足になりがちだ。自分は、会社員時代から日曜日にウォーキングとランニングで合わせて八キロほどの運動をやっている。週一回ではあるが、基本的に欠かさず二十年近く続けている。 もう少し詳しく書くと、途中に七福神があり、お参りも毎回欠かさずやっている。神様には、日頃の感謝に加え家族の安全、健康のお願いと近況報告もしている。 また、家族に何か問題が発生した時は早く問題が解決するようにお願いをしている。そうすると、解決する事が多いような気がする。 それと、七福神巡りをする

          早期退職 第16話 退職後の生活-⑪  運動 ~七福神巡り~

          早期退職 第15話 退職後の生活-⑩ (家事)

           昔は郊外の庭付きの広い家に憧れていた時もあったが、掃除をやり始めてからは、そんな考えは微塵もなくなった。 退職後、洗濯、掃除、洗い物といった家事をやるようになった。ひとつは、やはり何もしないというのはマズイと思ったからだ。また、毎日やることがあると生活にリズムが出る。    もうひとつは、退職して家でゴロゴロしていると、よく言われる粗大ゴミ扱いされるのが嫌だったからだ。 退職しから家庭内がギクシャクするというのは、旦那の粗大ゴミ化が主な原因ではないかと思う。この粗大ゴミの質

          早期退職 第15話 退職後の生活-⑩ (家事)

          早期退職 第14話 退職後の生活-⑨(節約 /食費、日用品、光熱費、通信費)

           私は、少々凝り性的なところもありこの支出の把握についてはかなり徹底的にやった。なるべく、生活レベルを落とすことなく節約に努める。これを目標とした。普段、スーパーのチラシのチェックはしていても、案外節約が出来ていない人が多いのではないか?    例えば、長期保存の効く調味料等であればスーパーの特売あるいは近くの安売り店を探し出して買い求めた。節約のためにわざわざ家から遠くのところに時間をかけて行くのはもったいない。 自分が歩いていける生活圏内でそういったお店を探しだした。もう

          早期退職 第14話 退職後の生活-⑨(節約 /食費、日用品、光熱費、通信費)

          早期退職 第13話 退職後の生活-⑧(友人からよく聞かれる質問)

           退職後、よく友人たちから生活は大丈夫か?とかあるいは、いつから働くのかとか?金銭面はどうするのか?という質問をよく受けた。 私は、辞める前に十分計算をして辞めているので、楽ではないがこのまま何とかやっていけるといつも答えている。しかし、何度も何度も同じ質問をしてくる人がいる。    そして、ある時気がついたのは何度も質問をしてくる人たちの多くが二人以上の子供がいる人たちということだった。子供を一人大学まで卒業させるのには、3千万から4千万かかると言われている。彼らはそこにあ

          早期退職 第13話 退職後の生活-⑧(友人からよく聞かれる質問)

          早期退職 第12話 退職後の生活-⑦(結石と飲酒)

           生まれてこの方、病気らしい病気はしたことがなかった。また、骨折や捻挫すらしたこともなかった。しかし、とうとうその時が来た。夜中に突然の腹痛が発生した。脇腹から下腹にかけて激痛が走った。 当初、冷えによる腹痛と思い薬を飲んだが一向に治らない。その後、血尿が出た。ネットで調べてみると、腹痛と血尿の組み合わせは、尿路結石の可能性があると書いてあった。そういえば、母親も結石を患ったことを思い出した。近くに病院はあったが、病院が開くまでの時間、激痛にもがき苦しむこととなった。  結

          早期退職 第12話 退職後の生活-⑦(結石と飲酒)

          早期退職 第11話 退職後の生活-⑥(学生時代の友人たちとの交友)

           学生時代の友人が転勤で東京に来ていた。私は時間的には余裕があるので、よく会っていた。やはり学生時代の友人はいいなと思った。利害関係なく、フラットな関係で付き合えるのがいいところだと思う。    ある日、その友人と日帰り旅行に行くことになった。ところが、当日の朝友人から寝坊したので行けないと言うドタキャンの連絡があった。不思議とその時は怒る事はなかった。まぁ、日ごろから時間にはきっちりしている人だったので何かあったのだろう、体調でも悪かったのだろうと思った。昔の会社員時代であ

          早期退職 第11話 退職後の生活-⑥(学生時代の友人たちとの交友)

          早期退職 第10話 退職後の生活-⑤(資格検定受験)

           ハローワークの相談窓口に行った時に、現在はコロナ等で求人募集が少なく、非常に厳しい状況であると聞いた。求職活動は、じっくり時間をかけてやることにして、資格検定を受験すると話すと悪くはない選択と言われた。資格検定の受験は、その合否にかかわらず求職活動実績にカウントされる。そこで、当面の間資格検定を受験することにした。    資格といってもいろいろあり、今後の求職活動に役立つものとしてどういうものがあるか考えてみた。例えば取得に20年もかかる資格もあり、私の場合、残りの自分の時

          早期退職 第10話 退職後の生活-⑤(資格検定受験)

          早期退職 第9話 退職後の生活-④(飲酒について)

          退職後は、開放感からか昼からお酒を飲むようになった。もともと、お酒は弱くは無い方なので結構飲んでいた。 家以外では、公園とかで飲むこともあった。昼から公園で酒を飲みながら、公園内を歩く人たち、犬を散歩させる人たち、小さな子供が遊ぶ姿を見ていると何だか心が和むような気がした。 ある日、公園内がざわついている時があった。どうやら近くで事件が起こったようだ。パトカーも近くをウロウロしている。警察官もいる。 自分はあまり気にしてなかったが、その時の私は全身黒ずくめで、しかも公園の隅

          早期退職 第9話 退職後の生活-④(飲酒について)

          早期退職 第8話 退職後の生活-③(ベランダと自転車とプール)

           退職後、時間はいっぱいあるのでいろいろやってみようと思った。ベランダで何かできないかと考えた。狭いので、さすがにキャンプはできないにしろ何かゆっくりと寛ぐことはできないかと思った。そこで、サマーベンチなるものを購入した。 ベランダで外の風に当たりながら、ゆっくり横たわっていると、さわやかな気持ちになる。ここで昼からビールでも飲みながら、寛ぐのもいいものだと思った。 しかし、しばらくやっていると、どこからともなく漂ってくる異臭、タバコなどの匂い等が気になってきた。それは日が経

          早期退職 第8話 退職後の生活-③(ベランダと自転車とプール)

          早期退職 第7話 退職後の生活-②(通勤電車からの解放)

           会社をやめてから、良かったと思うことのひとつが通勤ラッシュからの解放である。思えば、新入社員の時に初めて通勤電車を経験した。そこはこの世の地獄と思うほど殺気立った世界であった。既に満員電車なのに、これでもか、これでもかというほど人が電車に乗り込んでくる。当然、乗客同士の喧嘩も少なくなかった。およそ一日のエネルギーの3分の1以上、この通勤電車で費やしていたと思う。始めはドア付近とかに立っていたが、慣れて要領がつかめてくると意外に真ん中で乗客に挟まれながら浮いているのが楽と言う

          早期退職 第7話 退職後の生活-②(通勤電車からの解放)

          早期退職 第6話 退職後の生活-① (公園、図書館)

           退職後、皆何をして過ごしているのだろうか?時間は充分あるので観察してみることにした。 公園に行ってみた。平日の公園は、老人ばかりだ。しかも、一人で歩いている人が多い。観察しているといろんな人がいることに気づいた。書類を読みながら、公園内をぐるぐる周っている人がいた。その方が頭に入るのだろうか?その人は、雨の日もやはり歩いていた。ただ、暫くすると、その人を見かけることはなくなった。 あと、髪の毛をカラフルに染めたおばあちゃんもいた。その人は、いつもラジオを聴きながら道をジグ

          早期退職 第6話 退職後の生活-① (公園、図書館)

          早期退職 第5話 退職後の手続き(大変)

           退職後は、いろいろ手続きが多く面食らう。 書類提出の為ハローワークに行ったとき、女性が多いのには驚いた。しかも、若い女性が多い。コロナによる経済的なしわ寄せは、弱いところに来ているのだと感じた。それと、やはり役所は時間がかかると思った。 次に、国民年金の手続きに妻と二人で近くの役所に出向いた。 このご時世なのだろうか、平日であったが結構な人がいた。 受付で申し込むと、書類をそれぞれ渡され必要事項を記入するよう言われた。併せて健康保険についても聞かれたが任意継続(退職した会社

          早期退職 第5話 退職後の手続き(大変)