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早期退職 第9話 退職後の生活-④(飲酒について)


退職後は、開放感からか昼からお酒を飲むようになった。もともと、お酒は弱くは無い方なので結構飲んでいた。
家以外では、公園とかで飲むこともあった。昼から公園で酒を飲みながら、公園内を歩く人たち、犬を散歩させる人たち、小さな子供が遊ぶ姿を見ていると何だか心が和むような気がした。

ある日、公園内がざわついている時があった。どうやら近くで事件が起こったようだ。パトカーも近くをウロウロしている。警察官もいる。
自分はあまり気にしてなかったが、その時の私は全身黒ずくめで、しかも公園の隅っこのベンチで酒を飲み座っていた。どう見ても怪しい人物だったようだ。そのうち、公園の中にいるママさん達がこちらをチラチラ見始めた。犯人と間違えられているのだろうか?さすがに、居づらくなって慌ててその場を去った。

またあるときは、公園で酒を飲んでいると公園の掃除のおばさんが近づいてきた。自分の近くに来ると大きくため息をついたあと言われた。「この公園は、小さなお子さんがいるのでお酒はやめてください」と、もっともなことだ。すぐにその場を去った。
人目はあまり気にしていなかったが、さすがに気にするようになってきた。別のある日には宅配便のお兄さんから凄い形相で睨まれたこともあった。皆、忙しく働いている中、昼から酒を飲んでいる自分に腹が立ったのだろう。公園を掃除しているおじさんが睨んでいたのもこのせいか?以後は、気を付けている。

退職後、2年目の健康診断があった。結果、肝臓関係の数値が悪くなっていた。それまで健康診断で引っかかった事は一度もなかった。さすがにこの時はショックだった。健康診断の結果もあり、週に何回かお酒を飲まないようにするようにした。
お酒は好きな方だが、何も毎日飲むまでもないと思った。会社員時代は、やはりストレスも多く、また付き合いもあり、ほぼ毎日お酒を飲んでいた。
今は、基本的にストレスも少なく、付き合いも少ないので飲まなくても、結構大丈夫な自分に気がついた。酒を飲まなかった日の翌日は、すこぶる体調が良い。

ただ、それでもビールが無性に飲みたい時がある。その対策として、炭酸水を飲むようにしている。炭酸水だけではあまりに味気ないのでそこにレモン果汁を少し入れてみた。
そうすると、ビールではないがレモンサワーのような味がして、結構紛らわせられる。断酒は、最初の日だけが辛いがそれを乗り越えれば結構出来るものだと思った。
次回の健康診断で数値が改善されていることを期待している。


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