詩 「血液」

しばらく 蒼いのだ
航路の水平線に 陽が昇る迄は
ありったけの泡沫と
しらばっくれた 寂莫を
静謐なるダイヤモンドの傘に閉じ
哀しい秘密が 悲しい秘密で
無くなる その時を迎えれば
手花火は 美しいセピアの少年の灯

求める事勿れ
其の血液は

真実しか述べようもない

坩堝に咲く 金平糖だ

荒野に 惑星が降る

駆け抜けろ。





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