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第96回アカデミー賞ノミネート紹介第3弾!

第96回アカデミー賞ノミネート紹介第3弾

第96回アカデミー賞のノミネートを紹介します。第3弾は主演女優賞、撮影賞、視覚効果賞、音響賞、短編ドキュメンタリー賞です。

主演女優賞

・アネット・ベニング
「ナイアド ~その決意は海を越える~」

60歳を超えて命がけの遠泳に挑戦したナイアド。そんな彼女の強靭なフィジカルと、決して屈することのない精神をベニングは体現する。自己中心的に見られかねないナイアドの真っすぐすぎる思いをベニングならではのカリスマで包み込んだ。若いもんには負けないぜ。

・リリー・グラッドストーン
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

先住民に対する虐殺を描く今作で、グラッドストーンは彼らの象徴として凛とした佇まいをみせる。ディカプリオ演じる白人の夫と愛し合いながらも、裏切られる役柄の張り裂けそうな心情を言葉は少なくとも、その表情が突き刺すように伝えてくる。

・ザンドラ・ヒュラー
「落下の解剖学」

不審死した夫の殺害容疑をかけられた作家の女。ヒュラーは有罪、無罪の間にある細い線を渡り歩く絶妙なパフォーマンスをみせる。核心に近づきながらもミステリーを深める女の横顔。観る者を惑わせ疑心の谷へと落下させることだろう。

・キャリー・マリガン
「マエストロ:その音楽と愛と」

20世紀最大の音楽家レナード・バーンスタインの妻フェリシア・モンテアレグレ。夫婦の一筋縄ではいかない肖像をマリガンは喜怒哀楽をもってスケッチしていく。激しい怒りをぶつける時、背中合わせで寄り添う時、その一瞬一瞬が永遠となる。

・エマ・ストーン
「哀れなるものたち」

自由にしてマッドネス。作品がもつ大胆なエネルギーをストーンはチャージする。彼女はよちよちと世界へ歩みを進め、広い世界のあり方を見て聞いて知って、激烈ジャンプをし、本を読み、愛を知り、最後にはその生を祝う。もう哀れなるものとは言わせないぜ。

撮影賞

・伯爵
- エドワード・ラックマン
・キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
- ロドリゴ・プリエト
・マエストロ:その音楽と愛と
- マシュー・リバティーク
・オッペンハイマー
- ホイテ・ヴァン・ホイテマ
・哀れなるものたち
- ロビー・ライアン

【ひとこと】アカデミーは伯爵にひざまずいた。

視覚効果賞

・ザ・クリエイター/創造者
- ジェイ・クーパー、イアン・コムリー、アンドリュー・ロバーツ、ニール・コーボールド
・ゴジラ-1.0
- 山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
- ステファン・セレッティ、アレクシス・ワジェスブロ、ガイ・ウィリアムズ、テオ・ビアレク
・ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
- アレックス・ワットケ、シモーネ・ココ、ジェフ・サザーランド、ニール・コーボールド
・ナポレオン
- チャーリー・ヘンリー、リュック=エヴァン・マルタン=フェヌイエ、シモーネ・ココ、ニール・コーボールド

【ひとこと】「ミッション:インポッシブル」はシリーズが始まって27年で、初めてのオスカー候補を得た。イーサン・ハントもニコニコ。

音響賞

・ザ・クリエイター/創造者
- イアン・フォイクト、エリック・エーダール、イーサン・ヴァン・ダー・リン、トム・オーザニッチ、ディーン・ズパンシク
・マエストロ:その音楽と愛と
- スティーヴン・A・モロー、リチャード・キング、ジェイソン・ルーダー、トム・オーザニッチ、ディーン・ズパンシク
・ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
- クリス・ムンロ、ジェームズ・H・マザー、クリス・バードン、マーク・テイラー
・オッペンハイマー
- ウィリー・バートン、リチャード・キング、ゲイリー・A・リッツオ、ケヴィン・オコネル
・関心領域
- ターン・ウィラーズ、ジョニー・バーン

短編ドキュメンタリー賞

「Nai Nai & Wài Pó」より

・The ABCs of Book Banning
- シエラ・ネヴィンス、トリッシュ・アドレジック
・The Barber of Little Rock
- ジョン・ホフマン、クリスティン・ターナー
・Island in Between
- S・レオ・チェン、ジーン・ツィン
・ラスト・リペア・ショップ
- ベン・プラウドフット、クリス・バワーズ
・Nai Nai & Wài Pó
- ショーン・ウォン、サム・デイヴィス

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