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適応障害

 こんばんは、乙訓野添です。周りでは風邪が流行っています。まぁ、寒いですもんね。自分も気おつけなきゃ。

 カエルとの生活は、ほぼ忍従でした。カエルは自分アパートを持っていたにも関わらず、滅多に帰る事はなく、ずっと自分のマンションに居座り続けていました。そして、夜は自分はベッドで寝てカエルは自分のPCで朝までネットをやり、自分が出勤するとカエルがベッドで寝る、といった生活でした。生活に関わる家事全般はカエルがやってましたが、助かっていたのはその部分だけで、カエルに対する不満は日に日に募り、それが澱の様に心に溜まっていきました。

 カエルと付き合いだして一年半ほどした頃、仕事でやたらとミスをする様になりました。別に新しい仕事でなく、それまで何年もやってきているのに、凡ミスばかりやるのです。当然、上司からは怒られるのですが、それでもミスは止まりませんでした。
 こういう事が繰り返し起こり、自分は精神的にどんどん追い詰められていきました。そして、職場の会議で上司から面罵されるに至って、とうとう限界を感じました。とにかく、夜はあまり寝れないし、いつもイライラしているし、一人になると何かブツブツ不満を口にしている。明らかに異常な状態でした。
 そこで、意を決して、近所の心療内科を受診したところ、「適応障害」という診断が下され、怒りの発作を抑える薬を処方されました。この薬を飲むと、怒りの発作が起きても喉元までで抑え込まれる感じでした。睡眠導入剤も処方されていたのか、よく寝れる様になったのですが、その代わり、やる気が全然出ない。かろうじて仕事には行っていましたが、その他のことは全くやる気にならず、暇があったらベッドに横になっている感じでした。

 心療内科には、年内に2回通いました。その間に、自分がそうなった原因を探ってみました。当初は職場の上司との折り合いが悪かったのか、と思っていました。実際、折り合いは悪かったのですが、それでも数年は付き合っていて、今更それが原因とも思えませんでした。
 そして、思い当たったのが、カエルでした。いつも、カエルへの不満とか怒りを抱えているのです。ブツブツと文句をつぶやいているのもカエルに言えない不満でした。要するに、カエルに対する怒りを辛抱し続けた結果、限界に達してしまったのです。
 となれば、原因を取り除くしかありません。とはいえ、まだそこまでやるパワーが全然ありません。ともあれ、薬のせいで何もかもやる気が出ないおは、どうにも処置無しでした。そこで、年明けの3回目の診察の時、思い切って薬を断ちたい事を医師に相談しました。そして、状況はだいぶ改善されている様だから、という事で、様子見する事になりました。

 この頃から、カエルには文句や嫌味をどんどんいう様になりました。カエルも鋼鉄のメンタルをしているのか、ビクともしません。自分は基本的には、我慢する性格ですが、この時、初めて、自分を守るためには、相手を攻撃せねばならないのだ、という事を実感しました。
 非モテだから、彼女が欲しいから、下手に出る性質は、タヌキ時代に忘れていた様で、しっかり心のどこかに残っていたのでしょう。対等でなければ、人間関係は正常には機能しない。その事を実感できたのが、適応障害から復帰の時でした。

 今回のnoteはこれまで。今思い出しても、この頃は暗黒でした。こんな事なら、独りの方が良かった。いいねやコメント頂けると励みになります。最後まで読んでいただき、有難うございました。


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