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二世帯住宅を考える 第8回

8・ 上下階の 動線の交錯 に工夫すべし!     

       と言うお話し。

住宅で 動線 と言う際には 水回りの使いやすさという部分を中心に話すことが多いようですね。

今回問題にしようとしているのは 完全分離型の二世帯住宅において 1階と2階の移動に関する関わり具合 についてのことです。

実際にも なるべく動線交差をしないように、つまりできる限り顔を合わせなくて済むようにと依頼されたこともあります。

ちなみに、ノウハウとして提供しているプランの中には 1階の玄関は南側に、2階の玄関は北側に設けたタイプもあります。

また、二世帯住宅でも一戸建て住宅を設計する際にでもそぅですが、話しが煮詰まりそうで煮詰まらない際には、あえてこちらから 『 どれが良いですか? 』と【 3案 】提出することがあります。

当然 キチンとしたプラン を提示しますが、私なりに お気に入りの順番はあるわけです。
A案が一番、つづいてB案 3番目にC案 という感じです。

ところが実際には【 一押しのA案 】で決まったことがありません。

つまり【 好みに対する正解 】は一つではない と言うことです。

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他人同士が住む 2戸入りマンション であれば、動線の交錯を避けるように計画する方が好ましいかも知れません。

しかし、その上下階が 親子 であれば、(できることなら)親世帯の玄関前で動線を交差させることをお勧めいたします。

他人同士なら【 背中に気配 】を感じつつも、気づかぬふりをして出かけることもできるでしょう。

しかし、これが親子であれば・・・・特にお嫁さんの立場 であれば、なかなかそうもいきません。

【本当に気付かなくても】・・・・(ご両親も機嫌がいい時ばかりではありませんから)・・・・生意気な嫁 と思われてしまうかもしれませんし(汗)。

気付くべき時には必ず 気付く事の出来る 動線交差 を工夫するようにした方が良いと思います。

あなたのご家庭での 嫁・姑 の関係は、決してそのような事を気にする必要はない・・・・とは思うのですが、老婆心ながら・・・・のことです。

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そこのところは、基本設計の時点で 取りあえず 設計者が黙って配慮すべきところだとは思います。

しかし難しいのは、設計者の考えが必ずしも建築主にとっての正解とは限らないという事なのですよね~っ、前述の通りです(汗)。

だからこそさまざまな配慮が必要だとは思います(確信)。

同時に 建築主は希望をキチンと正確に伝えておくことが重要になってきますので建築士の責任にしてはダメですよ(笑)。

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どこかで以前にもお話したことがありますが、私たちは見合い結婚です。

『 まだまだ結婚はしない! 』というのに、両親に無理やり・・・・でした(笑)。

私は 見合いをする条件 を一つ付けました。

『 嫁・姑の トラブルが起きても、この人なら 必ず自分(両親)が折れることができる・・・・という人がいたのなら、見合いをする。』・・・・でした。

見合いに際しては『 本当に間違いないね! 』と念を押した上で見合いをしました(笑)。

私が26歳の時でした。

我が子二人にも 『 この手は使えるぞ !』と伝授しています(大笑)。

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多分この念押しが聞いたのでしょう。

これまで その手の問題 では何のトラブルもなく(なさそうに)、隣同士で住んでいます(笑)。

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こちらの二つの動画 を見てみませんか?
阪神淡路大震災 と 東日本大震災のあとの ハウスメーカーのCM合戦の違い について説明しています。

【 同じ 人の命 】なのに【 地震動で倒壊 】した場合と【 津波で壊滅 】した場合にはこれほどの違いがありました。
建物の強さは【 揺れに対するものだけではない 】という警鐘のつもりでもあります。

出版済みの書籍の紹介は こちら にあります。


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